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尊者・福者・聖人


マザーテレサ・マキシミリアノコルベ神父・ヨハネ二十三世

尊者

 教皇庁列聖省が聖人の列に加えられることを最終的な目的として、その調査を宣言すると、その人は「神の僕(しもべ)」と呼ばれ、次の段階で尊者と宣言されます。尊者とは列聖省が様々な調査によってその人物の生涯が英雄的、福音的な生き方であったことを公認する時につけられる敬称です。
(教皇庁列聖省:以前は教皇シクスト五世が1588年1月22日に創設した『礼部聖省』が列聖調査を行っていましたが、次第に聖人候補が増えてきたために、1969年5月8日、教皇パウロ六世が列聖調査業務を独立分離させて、この列聖省を設けました。)

福者

 聖人の位にあげられる前提として、尊者の徳ある行為あるいは殉教によりその生涯が聖性に特徴づけられたものであったことを証して「福者」という敬称がつけられます。そして現在は天に在住し、福者の列に加えられることを「列福」といい、その式を「列福式」といいます。福者になるためには、殉教者の場合を除いて、一つの奇跡が必要ですが、調査委員会が中心になって様々な資料を集め、厳密に調べます。その最終的調査資料のもとで、列聖省の専門委員会を経て同省の枢機卿委員会での会議を通った後、教皇が列福の教令に署名し、列福式をもって「福者」と宣言されます。20世紀の福者として尊敬されているのが、教皇ヨハネ二十三世、マザー・テレサです。また2005年4月2日に亡くなった教皇ヨハネ・パウロ二世が2011年5月1日に列福されました。

聖人

 聖人とは、生存中にキリストの模範に忠実に従い、その教えを完全に実行した人たちのことであり、神と人々のために、またその信仰を守るためにその命をささげるという殉教もその証明となります。福者の列に加えられた後(列福)、もう一つの奇跡が前提となり、福者と同様な調査と手続きを踏んで教皇が公に聖人の列に加えると宣言し(列聖)、その式(列聖式)はローマの聖ペトロ大聖堂で盛大に執り行われます。教会が聖人として公に認めるということは、天国の栄光の中にいること、全世界の人々がその聖人に取り次ぎを願ってよいこと、崇敬するに値し、世界中の全教会で公にこの聖人の日を祝うことになることを意味します。日本の教会に関係する聖人では、聖フランシスコ・ザビエルをはじめ、日本26聖人殉教者、聖トマス西と15殉教者、聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父がいますが、今でも彼らを崇敬するのは現代社会にあって福音的な生き方の模範になる人だからです。さらには今、神のもとにいる聖人が私たちのために執り成し、やがてはこの世を去る私たちが神のもとで永遠の喜びにあずかるように祈るという「聖徒の交わり」を信じるからこそ、特に日本と深いかかわりのある聖人をこころから慕い、祈り求めるわけです。

(広報)


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