2025年 聖年

公式サイト:https://www.iubilaeum2025.va/en.html

教皇フランシスコは、2月11日、新福音化推進評議会議長サルバトーレ(リノ)・フィジケラ大司教に宛てた書簡を発表し、2025年の聖年の開催を告知しました。
また、「主の昇天」を祝った5月9日、2025年の聖年を布告する大勅書「Spes non confundit(希望は欺かない)」を発表しました。


希望は欺かない――二〇二五年の通常聖年公布の大勅書

希望はわたしたちを欺くことがありません
わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」(ロマ書5:5)

2024年12月24日にバチカンのサンピエトロ大聖堂の聖なる扉が開かれて開幕し、2026年1月6日の主の公現の祭日に同扉が閉じられ閉幕する通常聖年。
この聖年を公布する大勅書。聖年を、神の恵みから希望を受け、神へと向かう歩みを強めていただく機会とするとともに、困難にある多くの人に希望をもたらす者となるよう招く。


教皇フランシスコ、2025年聖年のための書簡

【サルバトーレ(リノ)・フィジケラ大司教に宛てた、2025年聖年のための書簡】
 聖年は、教会生活において、つねに霊的、教会的、社会的に重要な出来事です。ボニファツィオ八世が1300年に最初の聖年を(100年の周期で——のちに聖書のモデルである50年に変更され、さらに25年に固定)制定して以来、信仰深い神の民は、この祝いを、罪のゆるし、とくに神のいつくしみを十分に表現した免償によって特徴づけられる特別な恵みのたまものとして経験してきました。信者は、通常、長い巡礼の旅の終わりに聖なる扉をくぐり・・・【全文

教皇庁内赦院
教皇フランシスコにより発表された 2025年の通常聖年の間に与えられる免償に関する教令

 「そして今、新たな聖年の時が来ました。この聖年の間に聖なる扉が再び大きく開かれ、キリストにおける救いという確かな希望を心に呼び起こす、神の愛の生きた体験がもたらされます」(教皇フランシスコ大勅書『希望は欺かない(2024年5月9日)』6[Spes non confundit])。「過去の惨事を忘れがちな人類は、おびただしい人々が暴力の蛮行によって虐げられるさまを目の当たりにする、新たな、そして困難な試練にさらされています」(同8)。このような歴史的瞬間に、教皇は2025年の通常聖年を公布する大勅書で、希望の巡礼者となるようすべてのキリスト信者に呼びかけます。・・・【全文


2024年は祈りの年


教皇フランシスコは、2024年1月21日の「お告げの祈り」でのことばの後で、2025年聖年への準備として2024年を「祈りの年」とするよう呼びかけました。

聖年 日程表

2025年にバチカンで行われる聖年に関する祝祭等の日程表(日本語版)

公式サイト:https://www.iubilaeum2025.va/en/pellegrinaggio/calendario-giubileo.html

聖年の祈り

天の父よ、
あなたは、わたしたちの兄弟、御子イエスにおいて信仰を与え、
聖霊によってわたしたちの心に愛の炎を燃え上がらせてくださいました。
この信仰と愛によって、
神の国の訪れを待ち望む、祝福に満ちた希望が、
わたしたちのうちに呼び覚まされますように。

あなたの恵みによって、わたしたちが、
福音の種をたゆまず育てる者へと変えられますように。
この種によって、新しい天と新しい地への確かな期待をもって、
人類とすべてのものが豊かに成長していきますように。
そのとき、悪の力は打ち払われ、
あなたの栄光が永遠に光り輝きます。

聖年の恵みによって、
希望の巡礼者であるわたしたちのうちに、
天の宝へのあこがれが呼び覚まされ、
あがない主の喜びと平和が全世界に行き渡りますように。
永遠にほめたたえられる神であるあなたに、
栄光と賛美が世々とこしえにありますように。
アーメン。


英語版はこちら https://www.iubilaeum2025.va/en/giubileo-2025/preghiera.html


聖年のロゴ

 このロゴマークは、地球の四方から集まってきた全人類を、四人の図案化された人物によって表現しています。彼らは抱き合っていて、すべての民を結びつける連帯と友愛を示しています。
 先頭の人物は十字架をつかんでいます。それは、抱いている信仰のしるしであるだけでなく、捨て去ることのない希望のしるしでもあります。なぜなら、希望はいつでも、そして深く困窮しているときにはとくに、求められるものだからです。
 人物の下に押し寄せる波は、人生の旅がいつも穏やかな歩みであるとは限らないことを示しています。個人的な出来事や世界に起きていることの多くは、より強く希望を求めさせるものです。ですから、長く伸びて、錨の形に変わって波に下ろされている、十字架の下部が強調されているのです。ご承知のとおり、錨は希望の比喩としてよく用いられます。事実、船乗りの符牒では、嵐の際に船を安定させるため、緊急発動するボートによって投錨される予備の錨のことを「希望の錨」といいます。
 このロゴが表すものとして見逃してはならないのは、巡礼の旅は個人的なものではなく共同体的なもので、よりいっそう十字架へと向かっていくダイナミズムを備えたものだということです。この十字架は、静的ではなく動的なものです。人類を捨て置かず、人類に向かって身を伸ばして、存在の確かさと全き希望とを与えてくださるのです。
 ロゴの下部には、2025年の聖年のテーマ「希望の巡礼者」が、緑の文字で鮮やかに記されています。


公式聖歌 ”Pilgrims of Hope” 「希望の巡礼者」

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