教皇レオ十四世、2026年10月18日、「お告げの祈り」でのことば

2026年10月18日(日)、年間第29主日の正午に、教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。 「お告げの祈り」の後、イタリア語で次のように述べた。  親愛なる兄弟姉妹の皆様。   […]

2026年10月18日(日)、年間第29主日の正午に、教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。
「お告げの祈り」の後、イタリア語で次のように述べた。

 親愛なる兄弟姉妹の皆様。

 今日は「世界宣教の日100周年」です。この100年間の宣教の歴史に思いを致します。教会が、「全世界に行って、すべての造られたものに福音をのべ伝えなさい」(マコ16・15)という、復活した主の命令につねに忠実に従えるように祈ります。

 この数日間、わたしのために祈ってくださったすべての人に感謝したいと思います。わたしは本当に皆様の支えを感じました。ありがとうございます。

 ジェメッリ病院の医師、看護師、すべてのスタッフの皆様にとくに感謝申し上げます。

 今回の経験は、わたしに病気や疾患を抱える人々に寄り添う気持ちを特別に感じさせてくれました。

 ご承知のとおり、この微妙な段階を乗り越えて、神と皆様の祈りにつねに助けられながら、少しずつ活動を再開していくつもりです。

 あらためて感謝します。皆様、ありがとうございます。よい日曜日をお過ごしください。

教皇は13日(火)にアゴスティノ・ジェメッリ総合病院に入院し、右肺下葉の切除手術を受けた後、入院5日目の17日(土)に同病院を退院した。 

 
 親愛なる兄弟姉妹の皆様。こんにちは。

 今日の典礼で朗読された福音(マタ22・15-21)は、イエスのもっとも有名なことばの一つをわたしたちに示します。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(21節参照)。そのため、このことばをそれがもともと述べられた文脈に位置づけることが重要です。

 福音書記者マタイは、イエスに対する敵対的な状況を記します。ファリサイ派の人々はイエスの言葉尻を捕らえて罠にかけるために集まります(15節参照)。彼らは、イエスに論争的な質問をしかけるために幾人かの人々を遣わすことにします。「皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか」(17節)。師であるかたの答えは巧妙です。なぜなら、それはご自分を罠から逃れさせ、自分を陥れようとする人々の偽善をあばくからです。イエスは彼らに税金に納めるお金、すなわちデナリオン銀貨を持って来させます。彼らがそれを持って来ると、イエスはいわれます。「これは、だれの肖像と銘か」。彼らが「皇帝のものです」というと、イエスはこういわれます。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(17-21節)。

 わたしたちはイエスのうちに、歴史を恐れず、むしろ歴史の中に住まうために来られた神を仰ぎ見ます。神の国は、人間の重荷や責任を取り除きはしません。しかしそれは、妥協せず、邪悪な野心や不正な利害を離れて、神の国と神の義を何よりも優先して生きることを求めます(マタ6・33参照)。この意味で、たとえそれが善意から出たものではなかったとしても、人々がイエスを称賛したことばは印象的です。「先生、わたしたちは、あなたが真実なかたで、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからないかたであることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです」(16節)。

 愛する友人の皆様。これこそが「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返す」人々のありかたです。彼らは真実であり、恐れや偽善から離れ、善に対して自由です。このような者となれるための助けを主に祈ろうではありませんか。そして、おとめマリアの執り成しに自分をゆだねようではありませんか。

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