シノドス第16回通常総会、研究部会最終報告書:第6部会

世界代表司教会議第16回通常総会 第1会期「まとめ」報告書の関連課題に関する研究部会 シノドス流の教会:交わり、参加、宣教 第6部会: 司教・修道者・教会の諸団体の間の関係を規定する文書の、 シノドス的で宣教的な観点から […]

世界代表司教会議第16回通常総会
第1会期「まとめ」報告書の関連課題に関する研究部会
シノドス流の教会:交わり、参加、宣教


第6部会:
司教・修道者・教会の諸団体の間の関係を規定する文書の、
シノドス的で宣教的な観点からの見直し
報告概要

(原文:イタリア語)

1.内容と目的
 第6部会は、司教、奉献生活者、および教会諸団体(信徒団体、運動体、新しい共同体=以下、AFMENC)間の関係を規定する文書について、シノドス的、宣教的観点から、その改訂に関する考察と提言を策定する任務を受け取りました。この「報告概要」文書は、普遍教会においてともに歩む道を刷新しうる、「関係性の回心」を促進することを目的に、教皇への実践的提言となることを意図しています。

2.関係性における回心の緊急性
 第6部会は、信頼、互いの声に耳を傾けること、そして寛大にたまものを交換することに基づいた関係性を築くために、機能的アプローチや、純粋に位階的なアプローチを克服する必要性があることを指摘しました。「関係性の回心」とは、単なるスローガンではなく、内面の変容(心や態度)と構造の変容(言語、方法、出会いの空間)のための具体的取り組みであり、それによって神の民は、真に、宣教する、シノドス的な、一つの共同体的で歴史的な存在として生きるようになるのです。

3.基本原理

  • 公会議の教会論:教会とは神の民であり、一致と交わりの秘跡。
  • シノダリティと宣教:福音を告げ知らせることに焦点を当て、共同責任のもとでともに歩む。
  • 相互補完性と相互不可欠性:教会においては、位階的たまものとカリスマ的たまものが調和のうちにともに働く。
  • 透明性、包摂性、全関係者(司教、奉献生活者、AFMENC、信徒)の能動的参加。

4.方法論と構成

  • プロジェクト期間:2024年4月~2026年2月。
  • 構成:中央委員会+テーマ別の三つの下位部会(6−1:司教と奉献生活者との関係、6−2:各国司教協議会と総長管区長会との関係、6−3:AFMENCと各地方教会との関係)。
  • 各段階:シノドス的な諸原理に関する養成、対面会議(「アドスムス=わたしたちはみ前にいます」の祈りを含む)とオンライン会議、司教・奉献生活者・AFMENC代表者からの意見聴取(質問票やインタビューを通じて)、各文書に関する意見交換と合議による見直し、実践的適用に焦点を当てた最終まとめ。

5.主な提言

Ⅰ.司教と奉献生活者との関係

  1. 識別の基準:新しい奉献生活の会、使徒的生活の会、新たな形態の会の承認に向けた、神学的・法的基準の確立。
  2. 参加と対話:各教区における奉献生活者の代表者(delegate)/司教代理(vicar)の任命。司教・奉献生活者・上級上長協議会による年次会合。そこでは「霊における会話」の手法を用いる。
  3. シノドス的同伴:個別の訪問、歴史的転換期(召命減少、解散、資産管理)における支援、対話と霊的支援のための場の創設。
  4. 手順書とモニタリング:宣教・養成・ジェンダー平等・報酬・財産管理に関する理解のための必須の覚書。調整委員会。期限および責任の提示。

Ⅱ.各国司教協議会と総長管区長会との協力

  1. 相互理解と兄弟愛:ともにアド・リミナを準備する。兄弟愛を深める機会(黙想会、周年行事)。各国司教協議会事務局の年次会合。
  2. 合同での養成:神学校、修練院、養成所における「シノダリティ」「教会論」「リーダーシップ」に関する学習プログラム。
  3. シノドス的プロジェクト:周縁の人びとに奉仕するための毎年の立場横断的な(聖職者、奉献生活者、信徒)取り組み。優れた実践例を評価・推進するための評価委員会。
  4. 恒久的なシノドス的諸組織:司牧協力と資源に関する明確な取り決め。司教協議会内の中の修道会代表者。意思決定機関における奉献生活者および信徒の完全な代表権。

Ⅲ.教会諸団体(AFMENC)と各地方教会との関係

  1. アイデンティティと聴き取り:AFMENC(信徒団体、運動体、新しい共同体)という用語の定義。課題や実践を特定するための代表者や司教への質的聴き取り。
  2. 基本原理:真の関係性を築くための解釈の鍵としての、交わり、相互の不可欠性、シノダリティ、関係性における回心。
  3. 司教とAFMENCの関係に関する提言:相互の意識変革。個人的関係構築と定期的訪問。教区の司牧計画への体系的な組み込み。参与機関(諮問機関、司牧評議会、シノドス的集会)。
  4. 水平的シノダリティ:共同プロジェクト、資源の分かち合い、カリスマの違いによる補完性の促進に向けた、AFMENCグループ間のネットワーク構築。
  5. 特定の養成:AFMENCメンバー向けのプログラム(リーダーシップ、意思決定プロセス、自由と交わり)。神学校における信徒召命と諸団体に関する養成。AFMENCの可能性と独自の特性に関する司教への養成。



 

【参考】第6部会 「最終報告書」(英語)――目次

はじめに

  1.  本稿執筆の経緯
  2.  関係性における回心の緊急性
  3.  共通の使命のための相互関係と知識
  4.  基本原理と指針
  5.  方法論
  6.  グループ構成
  7.  シノダリティ体験
  8.  本文書の構成


Ⅰ.司教と奉献生活者との関係

 Ⅰ.1. 基礎と方法論
 Ⅰ.2. 新しい奉献生活の会、使徒的生活の会、奉献生活の新たな形態を承認するための識別基準
    Ⅰ.2.1 基本原理:識別のための神学的・法的基準
    Ⅰ.2.2 勧告と提言
 Ⅰ.3. 地方教会の生活と使命への奉献生活者の参加
    Ⅰ.3.1 基本原理
    Ⅰ.3.2 勧告と提言
 Ⅰ.4. 歴史的終焉に向かう途上の奉献生活の会のためのシノドス的精神に則った同伴
    Ⅰ.4.1 基本原理
    Ⅰ.4.2 勧告と提言:司教は奉献生活者にどう同伴しうるか
    Ⅰ.4.3 勧告と提言:奉献生活の会と使徒的生活の会の上級上長は、各会における識別過程に司教をいかに巻き込むか

Ⅱ.各国司教協議会と総長管区長会との協力
 勧告と提言
 Ⅱ.1. 以下の取組を通じて相互理解を深めるよう努める
 Ⅱ.2. 初期養成と生涯養成における司祭職と奉献生活のための養成の再考
 Ⅱ.3. 定期と臨時の協力のための空間を設けることで交わりを強化し、あらためて方向づける
 Ⅱ.4. 新たな枠組みに関する提言

Ⅲ.教会諸団体と各地方教会との関係
 Ⅲ.1. 働きの枠組みと用語の明確化
 Ⅲ.2. 司教とAFMENC(信徒団体・運動体・新しい共同体)との関係の基本原理
 Ⅲ.3. 実践的提言
    Ⅲ.3.1 司教−AFMENC関係に関する提言
    Ⅲ.3.2 AFMENC間の関係に関する提言
    Ⅲ.3.3 団体とカリスマの関係に関する提言
    Ⅲ.3.4 養成に関する提言

結論

付録1:下位部会6−1 司教と奉献生活者との関係
 トピックⅠ:新しい奉献生活の会と使徒的生活の会の識別基準
 トピックⅡ:地方教会の生活と使命への奉献生活者の参加
 トピックⅢ:歴史的終焉に向かう途上の修道会のためのシノドスの精神に則った同伴

付録2:下位部会6−2 各国司教協議会と総長管区長会との関係
 所管する省に向けた付帯文書

付録3:下位部会6−3 教会諸団体と各地方教会との関係

付録4:女子修道会国際総長連盟−男子修道会総長連盟からの提言

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