
2026年9月6日(日)、年間第23主日の正午に、教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。 「お告げの祈り」の後、イタリア語で次のように述べた。 親愛なる兄弟姉妹の皆様。 最近 […]
2026年9月6日(日)、年間第23主日の正午に、教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。
親愛なる兄弟姉妹の皆様。
最近、ウクライナのさまざまな都市と民間インフラを襲い、罪のない人々の死をもたらした暴力的な攻撃に関するニュースを深い悲しみをもって見守っています。 この数年間、不安と恐れのうちに過ごしている人々の苦しみに心を合わせます。暴力を終わらせ、破壊をやめ、対話と平和に心を開くように、あらためて訴えます。最近の数日、交渉の再開のために行われている努力が具体的な成果をもたらし、外交への道が開かれることを願います。
世界のあらゆる紛争において調和が勝利を収めるように、主に祈りをささげましょう。
9月5日(土)、アメリカ合衆国のスティーヴン・チャールズ・ウィトコフ和平交渉担当特使らがモスクワでロシアのウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン大統領と会談し、ロシアとウクライナの和平に向けて議論した。ウィトコフ特使らは6日(日)、ウクライナのキーウも訪問し、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。これに先立ち、8月25日(火)、教皇庁国務省外務局局長のポール・リチャード・ギャラガー大司教がモスクワを訪問し、ロシアのセルゲイ・ヴィクトロヴィチ・ラヴロフ外務大臣とウクライナ和平をめぐり会談した。
親愛なる兄弟姉妹の皆様。こんにちは。
今日の主日の典礼で朗読された神のことばは、わたしたちに思考と行動に関するいくつかの根本的な基準を示します。ローマの信徒への手紙には、すべてのおきては「『隣人を自分のように愛しなさい』ということばに要約されます」(ロマ13・9)と述べられています。聖パウロはこのことを「主の祈り」にも見られるきわめて力強いイメージで主張します。実際、聖パウロはこういいます。「(兄弟たち、)互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません」(8節)。
イエスは、負い目のゆるしを求め、また実践するようにとわたしたちに教えました。しかし、わたしたちには互いを縛ることなしに負わなければならない遺産があります。互いに愛し合うという負い目です。わたしたちが受けたあらゆる気遣い、配慮、いつくしみは、わたしたちをいっそう自由にし、責任ある者とします。
今日の主日の福音の中で、イエスはすべてのキリスト教共同体に対して、相互の愛を実践するための少なくとも二つの方法を示します。第一は、兄弟的譴責を行えるようになることです。これは、率直さと無償性を必要とする、微妙で、しばしば忘れられている技法です。真心をもって話し合うこと――まずは一対一で、次に必要であれば二、三人の人と、最後に、必要な場合、共同体全体で――は、現実に向き合い、問題や争いを成長の過程に変えることを意味します。不平や悪口をいうことは簡単ですが、それは何も生み出さず、多くの状況を膠着させます。これに対して、福音は、愛による自由をわたしたちに教えます。
さらに、兄弟を愛する第二の方法があります。それはイエスにとって祈りさえも変えるものでした。すなわち、合意することです。それは、争いがあるときだけでなく、神に何らかのたまものを願い求めるためにも行われます。主はこういわれます。「どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる」(マタ18・19)。この約束は、わたしたちが共通の願いと悲しみと希望をもつことができること、そして、祈りを通して一致が深まることを示唆します。信仰がなければ、だれもが孤独を感じ、他人に疑いをもち、他人を見知らぬ人、また敵とみなす可能性があります。しかし、わたしたちは恵みによって、心を一つにして歩む兄弟姉妹となることができます。主にあって互いに出会い、ゆるし合い、耳を傾け合うことによって。
天使のお告げを受けた後、急いで親類のエリサベトのところに行き、子を授かった喜びと労苦を分かち合ったマリアに願います。わたしたちにも兄弟を愛する負い目を教えてください。
