枢機卿(すうききょう)とは?

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枢機卿(cardinalis)は、教皇の最高顧問です。

重要な案件について教皇を直接に補佐する枢機卿団を構成すると同時に、個々の枢機卿は、教会全体にかかわる日常的な職務について教皇を助けます。また教皇選挙権は枢機卿だけがもちます(選挙権は80歳未満の枢機卿で、定員は120人)。枢機卿は、原則として司教の叙階を受けた人の中から教皇が自由に任命し、任期は設けられていません。

枢機卿団は3つの職階に区分されます。
第1の司教職階(Cardinal-bishops)は6名です。司教職階の枢機卿はローマに属する7つの諸教区名の1つを称号として与えられています。教皇パウロ六世は自発教令『アド・プルプラトルム・パトルム(1965年2月11日)』により、オスティア教区(1150年以来首席枢機卿に当てられる)を除く司教職階の枢機卿のほかに、東方カトリック教会の総大司教も枢機卿団に加えました。これらの総大司教は枢機卿名にそれぞれの総大司教座名を含むため、新たな称号を与えられません。
第2は司祭職階(Cardinal-priests)で、ローマ教区の重要な教会名を称号として与えられています。
第3は助祭職階(Cardinal-deacons)で、元来は教皇公邸の7名の助祭と、初期中世にローマ地区の教会活動を監督した人々でした。

菊地功 枢機卿(2024~)

前田万葉 枢機卿

前田万葉 枢機卿(2018~)


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