教皇ヨハネ・パウロ二世の逝去に際して

日本の皆様 教皇ヨハネ・パウロ二世の逝去に際して  教皇ヨハネ・パウロ二世の訃報に接し、深い悲しみを味わうとともに、以前にお会いしたときの暖かい眼差しを思い出しています。 近年は身体の健康は次第に衰えてきているように見受 […]

日本の皆様

教皇ヨハネ・パウロ二世の逝去に際して

 教皇ヨハネ・パウロ二世の訃報に接し、深い悲しみを味わうとともに、以前にお会いしたときの暖かい眼差しを思い出しています。
近年は身体の健康は次第に衰えてきているように見受けられましたが、強い信仰の力と精神力によって宗教者として世界の和解と平和に取り組んでいました。ポーランド出身の教皇は現代史上の様々な悲惨さを体験的に知っているが故に、26年の在位中に129か国を歴訪するとともに、多数の文書、書簡、メッセージをとおして、すべての人間の尊厳と人権の尊重を訴え続けました。そして21世紀は希望に満ちた世紀であることを目指していました。教皇職という重荷から解放されたヨハネ・パウロ二世の神のもとにおける永遠の安らぎを祈るとともに、教皇が目指したことを実現するようにわたしたちも努めたいと思います。

日本カトリック司教協議会会長
名古屋教区司教 野 村 純 一

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