コンクラーベのための説教者と、9日間の祈り

7日に行われた第5回枢機卿総会の結果について、同日、ナバロ報道官から発表がありました。

現在ローマにいる枢機卿は140名です。枢機卿総会はエドムンド・ソーカ枢機卿に、使徒座空位期間中のコインと切手の発行に関する権限を与えました。
4月18日のコンクラーベ初日の予定は次の通りです。午前10時(日本時間同日午後5時)、サンピエトロ大聖堂で「教皇選出のための」ミサ。午後4時30分(日本時間同日午後11時30分)教皇宮殿の祝福の間に集合、システィーナ礼拝堂に向けて出発。
使徒憲章『使徒座空位と教皇選挙について』(13d)に定められた、教皇選挙に先立って行われる2回の黙想を指導する説教者が決まりました。4月14日(木)午前中の枢機卿総会での講話はラニエロ・カンタラメッサ神父(カプチン・フランシスコ修道会、70歳)が担当。4月18日(月)システィーナ礼拝堂での講話はトマス・スピドリック枢機卿(イエズス会、85歳)が担当します。
カンタラメッサ神父は元ミラノ大学宗教学科長、古代キリスト教史専攻。1975年から1981年まで教皇庁国際神学委員会委員を務めています。
スピドリック枢機卿は現在のチェコ共和国のボスコヴィチェ生まれ。1949年に司祭叙階。1951年からバチカン・ラジオに協力し、また、教皇庁立東方研究所とグレゴリアーナ大学で教えました。東方教会の霊性に関する多数の著作があります。黙想のための説教者としても知られ、1995年に教皇と教皇庁の黙想を指導しています。教皇庁列聖省および東方教会省顧問も務めました。なお、スピドリック枢機卿は高齢のためコンクラーベには参加しません。

同日、教皇儀典室室長のピエロ・マリーニ大司教から、4月8日の教皇葬儀に始まり、16日まで続く「9日間の祈り」のスケジュールが発表されました。

第1日 4月8日(金)午前10時:葬儀ミサ(サンピエトロ広場)。
第2日 4月9日(土)午後5時:バチカン市国の信者のため。フランチュスコ・マルチザーノ枢機卿(バチカン大聖堂主席司祭)司式。
第3日 4月10日(日)午後5時:ローマ教会のため。カミッロ・ルイーニ枢機卿(ローマ教区の総代理)司式。
第4日 4月11日(月)午後5時:総大司教座聖堂参事会のため。バーナード・フランシス・ロー枢機卿(ボストン教区名誉大司教)司式。
第5日 4月12日(火)午後5時:教皇礼拝堂。エウジェニオ・デ・アラウホ・サレス枢機卿(サン・セバスチャン・ド・リオデジャネイロ教区名誉大司教)司式。 
第6日 4月13日(水)午後5時:ローマ教皇庁のため。レオナルド・サンドリ大司教(教皇庁国務省総務局長官代理)司式。
第7日 4月14日(木)午後5時:東方教会のため。ピエール・ナスララー・スフェイルアンティオケイアのマロン派典礼教会総大司教司式。
第8日 4月15日(金)午後5時:奉献・使徒的生活の会の会員のため。ピエルジョルジョ・シルヴァーノ・ネスティ大司教(教皇庁奉献・使徒的生活会省局長)司式。
第9日 4月16日(土)午後5時:教皇礼拝堂。ホルヘ・アルトゥーロ・メディナ・エステベス枢機卿(教皇庁典礼秘跡省名誉長官)司式。

いずれの式も、誰もが参加できますが、4月8日、12日、16日の式は全枢機卿が共同司式するよう招かれています。

(4.8-16:00)

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