教皇ベネディクト十六世の2005年6月12日の「お告げの祈り」のことば 初聖体を受ける子どもたちの集会開催の発表

教皇ベネディクト十六世は、2005年6月12日(日)正午に、教皇庁公邸書斎の窓から、サンピエトロ広場に集まった40,000人の信者とともに「お告げの祈り」を行いました。以下は、祈りの前に教皇が述べたことばの全文の翻訳です […]

教皇ベネディクト十六世は、2005年6月12日(日)正午に、教皇庁公邸書斎の窓から、サンピエトロ広場に集まった40,000人の信者とともに「お告げの祈り」を行いました。以下は、祈りの前に教皇が述べたことばの全文の翻訳です(原文はイタリア語)。
このことばの中で、教皇は、10月15日にバチカンで、今年初聖体を受ける子どもの集会を行うことを発表しました。
また、「お告げの祈り」の後、イタリア語で述べた祝福のことばの中で、教皇は、6月14日の世界献血者デーを前にして、以下のように述べました。「世界中の献血を行う人、特に明後日(6月14日)行われる世界献血者デーのために、今日、サンピエトロ広場にお集まりのかたがたにご挨拶申し上げます。親愛なる兄弟姉妹の皆様。皆様が、教皇庁保健従事者評議会議長のロザーノ・バラガン枢機卿が司式したミサに参加されたことを存じております。わたしたちを自らの血によってあがなってくださったキリストが、常に皆様の奉仕活動の模範となりますように」。世界献血者デーは、献血の促進のため、2004年に世界保健機構(WHO)によって定められました。現在、世界の80パーセントの人が、輸血に必要な安全な血液を確保できないでいます。WHOによると、特に貧困な国では、多くの人が家族の献血や、売血による輸血に頼っています。世界で行われる献血回数は年間8千万回ですが、世界人口の82パーセントが住む発展途上国における献血回数は、そのわずか39パーセントを占めるにすぎません。


 

親愛なる兄弟姉妹の皆様。
 聖体年が続いています。わたしたちの敬愛すべき教皇ヨハネ・パウロ二世は、この聖体年を通じて、信者の心にこの秘跡へのいっそう大きな驚きを呼び起こすことを望まれました。
 この特別な聖体のための年にあたって、繰り返し思い起こされるテーマは、主日の日曜日です。日曜日は、最近バーリで開催されたイタリア聖体大会のテーマの中心でもありました。
 この聖体大会の閉会ミサ(5月29日)で、わたしも、キリスト信者は、日曜日のミサへの参加を、務めないし重荷としてでなく、必要で喜ばしいことと考えるべきだということを強調しました。兄弟姉妹とともに集まり、神のことばを聞き、わたしたちのためにご自身をささげたキリストに養われることは、すばらしい経験です。この経験は、わたしたちの人生に意味を与え、また、わたしたちの心を平和で満たしてくれるからです。わたしたちキリスト信者は、日曜日なしに生きることはできません。

キリストの招きに答える

 ですから、両親は、子どもたちが、キリストの招きに答えることの価値と重要性に気づけるよう、手助けするように招かれています。キリストは、すべてのキリスト信者の家族を、日曜日のミサに呼び集めているからです。この教育の過程で、特に重要な段階は、初聖体です。小教区共同体は、初聖体を、真の意味で祝います。小教区共同体は、そのもっとも年少の子どもたちを初めて主の食卓に迎え入れるからです。
 この初聖体という行事が、家族と小教区にとって重要なものであることを強調するために、神が望まれるならば、わたしは来たる10月15日にバチカンで、特別なカテケジスのための集会を開くつもりです。この集会は、今年初聖体を受ける子ども、特にローマ市とラツィオ州の子どもたちのために開催されます。この祭典は、聖体年の終わりに、また、聖体の神秘をテーマとする、世界代表司教会議通常総会の会期中に行われます。この集会は、青少年の養成と霊的成長にとって、聖体が中心的な役割を果たすことを再確認するための、適切ですばらしい機会となることでしょう。

聖体は「高価な真珠」である

 この瞬間から、わたしは今述べた集会をおとめマリアに委ねます。わたしたちが、イエスのことばを常に思いめぐらし、また、聖体のうちにおられるイエスを礼拝しながら、イエスをいっそう深く愛することができるように、マリアがわたしたちを教え導いてくださいますように。また、わたしは、青年が、聖体が「高価な真珠」であることを見いだすことができるように助けてくださるよう、マリアに願います。聖体は、人生に真の充実した意味を与えてくれるからです。この意向をこめて、聖なるおとめに祈ります。

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