ヨセフ松永久次郎福岡司教帰天

司教職28年と司祭職50年、様々な分野で活躍。 享年76歳。 福岡教区長のヨセフ松永久次郎(まつなが ひさじろう)司教は、6月2日(金)、午前1時頃、脳出血のため、突然天に召された。享年76歳。仮通夜は6月3日(土)午後 […]

司教職28年と司祭職50年、様々な分野で活躍。 享年76歳。

福岡教区長のヨセフ松永久次郎(まつなが ひさじろう)司教は、6月2日(金)、午前1時頃、脳出血のため、突然天に召された。享年76歳。仮通夜は6月3日(土)午後7時30分にカトリック浄水通教会で、通夜は4日(日)午後7時に、葬儀・告別式は、5日(月)午前11時から、司教座聖堂・カトリック大名町教会で執り行われる。喪主は、教区管理者の川上惣一神父。
なお、通夜までは遺体はカトリック浄水通教会(福岡市中央区浄水通38番地)に安置される。

ヨセフ松永久次郎福岡司教松永久次郎司教は、1930(昭和5)年3月7日、長崎県平戸市深川町生まれ。長崎公教神学校(現在の長崎カトリック神学院)、福岡サン・スルピス大神学院を経て、1953(昭和28)年ローマ・プロパガンダ・ウルバノ大学に留学。1956(昭和31)年12月22日、シジスモンディ大司教により司祭叙階。その後、ラテラノ大学で教会法博士号、アテネオ・アンゼリコ大学で神学博士号を取得。帰国後、1962(昭和37)年4月、長崎大司教秘書。1964(昭和39)年8月、お告げのマリア修道会指導司祭。1977(昭和52)年11月10日に長崎教区補佐司教に任命され、翌年の2月5日、浦上司教座聖堂で教皇大使ガスパリ大司教により司教に叙階された。1990(平成2)年10月6日に福岡教区司教に任命され、翌年の1月15日、大名町司教座聖堂で着座式が行われた。以来、これまで福岡教区の第五代教区長として福岡・佐賀・熊本の3県からなる福岡教区の神の民(信者数は2005年の統計で31、287人)を先頭に立って導き、今年(2006年)司祭叙階50周年を迎えて、金祝を祝ったばかりであった。28年間におよぶ長崎・福岡両教区での司教職であったが、その間、日本司教協議会では、聖書・家庭・教会行政法制・典礼・殉教者列福調査特別の各委員会委員長などを歴任した。福岡教区司教に着座した時の司教紋章の標語聖句に「キリストの満ちあふれる豊かさに達するために(IN MENSURAM AETATIS PLENITUDINIS CHRISTI)」(エフェソ4・13)という聖パウロの言葉を引用しているが、司祭として、司教としてそして何よりも一人の人間としてこの言葉に生きようとした方であり、またこの言葉をひとりでも多くの方々に勧めていた方でもある。体全体から訴えかける説教は聞く人の心を動かし、その温厚な性格からも多くの方々から敬愛された。

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