ペトロ岐部と187殉教者の列福を控えて
日本のカトリック教会の皆様
ペトロ岐部と187殉教者の列福を控えて
本年6月1日、教皇庁列聖省は、教皇ベネディクト十六世の認可を得て、「ペトロ岐部と187殉教者」の列福を承認しました。私たちの現在の関心事は、列福式の日程、場所、教皇特使の決定です。
列福式は、当該の新福者ゆかりの地で執り行われることが慣例になっています。また毎年の典礼における福者の記念は、その地域教会で行なわれます。しかし列福自体は、全世界の教会の慶事です。したがって式の主催者は教皇庁であり、式の日時や場所等の決定は教皇庁国務省が行ないます。
一部に列福式は本年(2007年)秋との見通しがありました。しかし、何ら決定されたものではなかったのです。日程や開催場所その他については、教皇庁国務省から決定の連絡があり次第、速やかに皆様にお知らせすることにしています。
列福の準備のため、昨年9月から皆様に募金をお願いして参りました。本年8月末現在の実績は、当初の目標額3千万円を上回り、皆様の温かいご支援に心から感謝いたします。
この募金開始と機を一にして、教会内外において「188殉教者」への関心がつとに高まり、列福式への参加者は、当初の見通しをはるかに上回る見とおしです。そのため会場その他、式全体の計画の大幅な見直しを迫られることになりました。これに伴い、必要経費が増大することは必至の状況です。
そこで、当初の目標額は達成いたしましたが、さらに皆様のご協力をお願いしたいと思います。
殉教者の列福を機に、日本の教会が心をひとつにして福音宣教に邁進していくことができますよう、皆様のいっそうのご理解とご協力をお願いいたします。
主において、祈りのうちに
2007年9月10日
日本二百五福者の記念日