在沖縄アメリカ海兵隊員による沖縄女性強姦事件に強く抗議する

米国大統領  ジョージ・W・ブッシュ 様 駐日米国大使 ジョン・トマス・シーファー 様 内閣総理大臣 福田 康夫 様 防衛大臣   石破 茂  様     2月10日に、在沖縄アメリカ海兵隊員キャンプ・コートニー所属の2 […]

米国大統領  ジョージ・W・ブッシュ 様
駐日米国大使 ジョン・トマス・シーファー 様
内閣総理大臣 福田 康夫 様
防衛大臣   石破 茂  様  

  2月10日に、在沖縄アメリカ海兵隊員キャンプ・コートニー所属の2等軍曹は、女子中学生に対する強姦事件を起こしました。その後、米陸軍パトリオット・ミサイル部隊(PAC3)所属の伍長によるフィリピン人女性強姦事件で、被害者の女性が男を刑事告訴しました。私たちは、この少女とフィリピン女性が受けた深い傷と哀しみをおもい、繰り返される重大な人権侵害に対して強く抗議します。

 1995年米兵3人による小学生に対する性暴力事件が起こり、沖縄だけでなく日本全国から抗議の声が挙がりました。それから13年経った現在でも米兵の犯罪行為はいっこうになくなりません。これは基地を抱える沖縄住民のこころを踏みにじり、愚弄するものです。「沖縄は基地の中にあるようなもの」という地元住民の声に象徴されています。「基地のある限り、事件は繰り返される」とはいわれますが、それは基地および軍事行動が人に与えるストレスがいかに大きく、凶悪犯罪を助長するものであるかを表しています。そもそも基地は戦争という人殺しの訓練の場です。基地が存在する限り住民の安心・安全な生活は脅かされ続け、住民の苦しみは続きます。「基地はいらない、米軍は米国に帰れ」という叫びの重みを受け止めてください。

 また今回、被害女子中学生は加害者に対する告訴を取り下げました。米兵による性暴力の被害だけでなくインターネットやメディアによる中傷によって深く傷つき、今後、公判によって更に傷つくことを恐れたためです。私たちは、この女子中学生やフィリピン女性、またこれまで被害にあった多くの女性たちの悲しみを忘れることができません。また安保条約のもと在日米軍基地を存在させ続け、米軍の暴力を放置し続ける日米両政府に対し強く抗議し、以下のことを要求します。

米国政府に
沖縄を含め、世界中に存在する米軍配備強化を中止し、
早い段階に米軍を撤退させてください。
日米地位協定を根本から見直し、地域住民が安心して暮らしやすいものにしてください。

日本政府に
被害女性に対して真摯な謝罪と補償および十分なケアーをしてください。
憲法9条を遵守してください。

2008年3月5日
日本カトリック正義と平和協議会
事務局長 大倉一美

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