列福式のお礼とご報告

福者ペトロ岐部司祭と187殉教者の列福式は、教皇代理ジョゼ・サライヴァ・マルティンス枢機卿様はじめ、多数の来賓を迎え、昨年11月24日に長崎で滞りなく挙行されました。

日本カトリック司教協議会
会長 岡田武夫 東京大司教
列聖列福特別委員会
委員長 溝部脩 高松司教
列福式実行委員会
委員長 髙見三明 長崎大司教
宗)カトリック中央協議会
担当司教 大塚喜直 京都司教

福者ペトロ岐部司祭と187殉教者の列福式は、教皇代理ジョゼ・サライヴァ・マルティンス枢機卿様はじめ、多数の来賓を迎え、昨年11月24日に長崎で滞りなく挙行されました。内外から3万人を超える参加者と3千人以上のボランティアが集い、祈りと喜びに満ちた雰囲気のうちに列福が実現しました。これは、日本の教会を力強く導かれる神のめぐみそのものであり、列福を切に願った皆様の祈りの賜物です。

当初予想の数倍にのぼる参加希望が寄せられたため、野外施設に会場を設営することとなり、予想を上回る経費の計上を余儀なくされました。

幸いにも、皆様の温かいご支援をいただき、皆様からの寄付金で経費の全額を賄うことができました。寄付総額は、132,191,408円。支出総額は、128,767,229円でございます。決算案は、2月に開催された2008年度臨時司教総会で承認されました。余剰金額3,424,179円は、今後の列聖列福委員会の活動に当てることが、併せて承認されました。

列福運動の始めから列福式終了までの長い期間、絶えず祈り、さまざまな具体的な必要に寛大に応えてくださったすべての皆様に、あらためて、こころから感謝いたします。加えて、すでに始まった列聖運動をとおして、霊性をいっそう深めていくことができるよう、切に願い、力を注いでいく決意を新たにしています。

お問い合わせ先の変更について

「列福式」の終了にともない、列福式実行委員会事務局の連絡先は、本年1月末日をもって閉鎖いたしました。
(閉鎖)TEL:095-841-7135、FAX:095-841-7145

なお、2月以降、「列福式」に関するお問い合わせは、下記までお願いします。
〒852-8113 長崎県長崎市上野町10-34 長崎カトリックセンター
長崎教区本部事務局
TEL:095-842-4450
FAX:095-842-4460

全国から3万人が参加して荘厳に挙行

 1600年代に徳川幕府の禁教令で殉教した、ペトロ岐部と187人の列福式が11月24日、長崎県営野球場「ビッグNスタジアム」で、教皇ベネディクト十六世代理の教皇庁前列聖省長官、ジョゼ・サライバ・マルティンス枢機卿を迎えて盛大に挙行されました。
 説教の中で白柳誠一枢機卿(80)は、カトリックの伝統的な「殉教」の意味を説き起こし、新しく福者に挙げられた188人の事跡について紹介。年間3万人を超す自殺者を出し続けている日本の現状に触れ、「殉教者は叫んでいる。生きるとは、そして死ぬとは何か、人間は何のために生きるのか、人生の目的や苦しみに意味はあるのかなどの人生の根本問題を深く考えるように」と呼びかけました。そして「神が、そして殉教者が私たちに呼びかけている、怖れるな。」と、信者たちを激励しました。
 教皇代理のサライバ枢機卿は、「未来に不安を感じている世界にあって、殉教者の模範は信頼に足る出発点であり、信仰の公のあかしである」と新福者たちを称え、その取り次ぎを祈り求める人々を「殉教者の女王」である聖母のご保護に委ねました。
 今回、多くの方々の祈りと尽力によって「列福」は成就しましたが、これからは、これら188福者の「列聖」の実現に向けた新しい歩みが始まります。全国のカトリック信者の皆様のさらなる祈りと運動が切に求められています。ご協力ください。

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