日本カトリック司教団主催「東日本大震災1周年ミサ」

-2月15日 東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂で-  日本カトリック司教協議会(日本カトリック司教団、会長・池長潤 大阪教区大司教)は東日本大震災1周年を前にして、2月15日(水)午後5時から司教団主催による『犠牲者 […]

-2月15日 東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂で-

 日本カトリック司教協議会(日本カトリック司教団、会長・池長潤 大阪教区大司教)は東日本大震災1周年を前にして、2月15日(水)午後5時から司教団主催による『犠牲者追悼と復興祈願ミサ』を、カトリック東京教区カテドラル関口教会聖マリア大聖堂において挙行しました。現役の司教17人全員と駐日ローマ教皇大使ジョセフ・チェノットゥ大司教、司祭団の共同司式によるこの荘厳ミサには、在京の24の国や地域の駐日外国大使とその夫人、代表ら40人が参列。物々しい警備の中を、数百人の会衆と共に2万人にも及んだ犠牲者・行方不明者の永遠の安息と、これからも続くであろう長くけわしい復興への歩みに、父なる神の力強い導きを祈り求めました。

はじめに、「災害から数カ月の間になされた、日本の人々の毅然とした一致ある対応が、現在進行する復興の努力の中でも続けられていくことを確信しています」という、教皇ベネディクト十六世の意を受けて教皇庁国務省長官のタルチジオ・ベルトーネ枢機卿が作成した池長潤会長あてのメッセージが、チェノットゥ駐日ローマ教皇大使によって日本語で朗読されました。

説教の中で被災地の司教である平賀徹夫・仙台教区司教は、1年前の歴史的なあの大災害に際して、国内外から数多くの物資や義捐金、励まし、祈りをいただいたことに改めて深く感謝を表明。また大震災による甚大な被害と司教自身が体験した被災者の悲しみや絶望・孤独に触れて、「今もっとも怖いのは、時の経過につれて、一番弱い立場に置かれた(被災地の)人たちの存在が忘れられてしまうことだ」と、『記憶の風化』を強く懸念しました。その上で平賀司教は、当日読まれた福音「求めなさい、そうすれば与えられる。探しなさい、そうすれば見つかる。門をたたく者には開かれる」(マタイ7.7-11)を引用して、「このみことばがシンプルであればあるほど、私たちはこのみことばを信じる必要がある。『悲しむ者の目から涙をことごとく拭い去ってくださる』その神が、今なお苦しみの中にある人々の嘆きや悲しみを知らないはずはない。父なる神への深い信頼のうちに、本当に『祈る者』になりたいものである」と、愛と慈しみの神への信頼を力強く呼びかけました。

当日はミサに先立って、震災後の救援活動を記録したカリタスジャパン制作によるスライド(5分)の上映と、グノーの「アヴェ・マリア」が歌い上げられ、聖堂に響き渡りました。

日本カトリック司教団主催「東日本大震災1周年ミサ」

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