第8回・第9回枢機卿総会の報告

3月9日(土)午後1時(日本時間同日午後9時)、教皇庁広報部は第8回・第9回枢機卿総会について次の発表を行いました。

第8回枢機卿総会

第8回枢機卿総会は3月8日(金)午後5時から7時まで開催されました。145名の枢機卿が参加しました。

新たに到着した2名の枢機卿が宣誓を行いました。ミゲル・オバンド・ブラボ枢機卿とガンデンシオ・ロザレス枢機卿(いずれも教皇選挙権をもたない枢機卿)です。

ソダーノ首席枢機卿がコンクラーベ開催日について投票を行うことを提案しました。3月11日までドムス・サンクタエ・マルタエとシスティーナ礼拝堂が準備中のため、コンクラーベ開始日に関する第一提案は3月12日(火)でした。提案は大多数の賛成を得ました。

その後、枢機卿の発言が継続しました。15名の枢機卿が発言しました。

第9回枢機卿総会

第9回枢機卿総会は3月9日(土)午前9時30分から12時30分まで開催されました。

ソダーノ首席枢機卿が、教皇選挙権を有する枢機卿が、コンクラーベの始まる3月12日の午前7時からドムス・サンクタエ・マルタエに宿泊するため移動することを提案しました。簡単な討議の後、提案は教皇選挙権を有する枢機卿の多数の賛成を得ました。

使徒憲章『ウニヴェルジ・ドミニチ・グレジス――使徒座空位と教皇選挙』の規定に従い、総会の中で、教皇選挙権を有する枢機卿が宿泊するドムス・サンクタエ・マルタエの部屋割が籤(くじ)で決められました。

続いて枢機卿の発言が行われました。17名の枢機卿が発言しました。これで総会の中で少なくとも通算133名が発言したことになります。扱われたテーマは、これまで報告されたもののほかに、新教皇への期待、ローマ教皇庁の職務の改善、教会の広範な領域に関する情報などです。

「教皇選出のためのミサ」は3月12日(火)午前10時から全枢機卿の共同司式でささげられ、首席枢機卿が主司式することが通知されました。また、同日午後、コンクラーベのために入堂する時間(午後4時30分にパウロ礼拝堂からの行列が開始)と、コンクラーベ中の全般的なスケジュールが知らされました。

3月11日(月)午前に最後の枢機卿総会が開催され、すでに発言を申し込んだ数名の枢機卿が発言します。

記者発表の中でその他、以下のことが発表されました。

3月10日(日)、幾人かの枢機卿たちは自分の名義教会でミサをささげます。これは教会生活の重要な時期にあたり神の民とともに祈るよい機会となります。

3月11日(月)午後5時30分からパオリーナ礼拝堂でコンクラーベ開催を補佐する全職員が宣誓を行います。宣誓はカメルレンゴのベルトーネ枢機卿が受けます。

教皇の漁夫の指輪(指輪と封印に用いる印)、2つの印鑑、教皇文書に押される鉛の印が破壊されました。破壊はビュラン(鑿〔のみ〕の形の彫刻刀)で十字形に行われました。

新しい教皇の漁夫の指輪には、前教皇のものと同じ漁夫の像が彫られていますが、新教皇の名前が刻まれます。

カメルレンゴの命令のもとに、コンクラーベ会場入口を封印し、コンクラーベの保護に必要な作業を行うための委員会が設立されました。

3月9日午前、システィーナ礼拝堂の屋根にストーブの煙を出すための煙突が設置されました。

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