コンクラーベ前の最後の枢機卿総会の報告

3月11日(月)午後1時、教皇庁広報部のフェデリコ・ロンバルディ報道官は、コンクラーベ前の最後の、第10回枢機卿総会について次の発表を行いました。

第10回枢機卿総会は3月11日(月)午前9時30分から12時40分まで行われました。152名の枢機卿が参加しました。

今後3日間カメルレンゴを補佐する特別集会の3名の教皇選挙権をもつ枢機卿が籤(くじ)で選ばれました。アントニオス・ナグイブ枢機卿(司教職階)、マルク・ウエレット枢機卿(司祭職階)、フランチェスコ・モンテリージ枢機卿(助祭職階)です。

その後、総会会場のシノドス・ホールで多くの発言が行われました。発言数は計28です。枢機卿総会での通算発言数は160回となりました。

ソダーノ首席枢機卿は、午後もう1回枢機卿総会を開催する希望があるか枢機卿団に尋ねました。発言時間を制限せずに全員に発言する可能性を与えるためです。大多数の枢機卿が午前で総会を終了することに賛成しました。

発言のテーマについては、宗教事業協会(IOR)を監査する枢機卿委員会委員長であるタルチジオ・ベルトーネ枢機卿が同協会とその活動、バチカン組織の経済・金融活動の国際的な管理体系への組み入れ手続きに関して簡単に報告しました。

その他、以下の発表が行われました。

コンクラーベを補佐する職員全員は、パオリーナ礼拝堂で11日(月)午後5時30分からカメルレンゴの枢機卿(ベルトーネ枢機卿)の司式のもとに宣誓を行います。宣誓を行うのは90名です。

教皇選出のためのミサは3月12日(火)午前10時からサンピエトロ大聖堂でささげられます。ミサはアンジェロ・ソダーノ首席枢機卿が主司式し、全枢機卿が共同司式します。2005年の際のミサの時間の長さは1時間40分でした。

コンクラーベへの入堂は12日午後4時30分に開始します。2005年の際の入堂行列には57分を要しました。コンクラーベ会場のシスティーナ礼拝堂では、プロスペル・グレッチ枢機卿(87歳)による黙想の講話が行われます。その後、第1回投票が行われ、煙突の煙による結果の通知、夕の祈りが行われます。2005年の際の最初の黒い煙が出たのは午後8時4分でした。

有効な教皇選出の受諾が行われた後の予定は次の通りです。教皇選出の受諾後、新教皇は自分の名前を選び、投票用紙が焼却されて煙突から白い煙が出ます。新教皇は教皇の服をまといます。その後、簡単な式が行われます。福音朗読(「あなたはペトロ」ないしペトロの奉仕職に関する短い箇所)、祈り、枢機卿の新教皇歓迎のあいさつ、「テ・デウム」の唱和です。助祭職階の首席枢機卿(ジャン=ルイ・トーラン枢機卿)がサンピエトロ大聖堂バルコニーから教皇選出を知らせます。新教皇はパオリーナ礼拝堂で聖体の前で短い祈りをささげた後、サンピエトロ大聖堂バルコニーから最初の祝福(ローマと全世界へ)を行います。この祝福では、降誕祭と復活祭と同様、免償が告げられます。

2005年の際は、4月19日、黒い煙が午前11時52分に上がり、午後の第1回投票の後、白い煙が午後5時50分に上がりました。煙が上がり、大聖堂の鐘が鳴ってから教皇選出の告知まで45分かかり、その後10分足らずで新教皇が現れて祝福を行いました。

バチカン放送(Centro Televisio Vaticana)はコンクラーベの結果を知らせる煙突の煙が出ると思われる時間、生中継を行います。

教皇就任ミサは、かならずしも主日ではなく週日に行われる場合もありえます。

PAGE TOP