2013年灌仏会に際しての 教皇庁諸宗教対話評議会から日本の仏教徒の皆様へのメッセージ

教皇庁諸宗教対話評議会 2013年灌仏会(花祭り)に際してのお祝いのメッセージ 親愛なる日本の仏教徒の皆様  釈尊の誕生を記念する灌仏会(花祭り)を4月8日に厳粛に祝うにあたり、教皇庁諸宗教対話評議会を代表して、わたしは […]

教皇庁諸宗教対話評議会
2013年灌仏会(花祭り)に際してのお祝いのメッセージ

親愛なる日本の仏教徒の皆様

 釈尊の誕生を記念する灌仏会(花祭り)を4月8日に厳粛に祝うにあたり、教皇庁諸宗教対話評議会を代表して、わたしは皆様一人ひとり、そして皆様の家族や団体に、心からご挨拶できることを大変うれしく思います。日本の仏教徒にとって喜ばしいこの日は、すでに結ばれた友情の絆を強めるとともに、皆様の様々な宗派と新たな絆を結ぶ機会をわたしたちキリスト者に与えてくれます。

 カトリック教会が、第二バチカン公会議開催50周年を記念している今、わたしたちは、日本の様々な仏教宗派の多くの指導者が、この50年間、双方の共同体が互いに理解し、尊重し、協力し合うために貢献してきたことを充足感と感謝の気持ちをこめて思い起こします。彼らは、その時の教皇に謁見し、教皇庁諸宗教対話評議会を訪れ、アッシジの世界平和祈祷集会に参加し、そして地元での対話や協力に尽してきたのです。

 親愛なる仏教徒の皆様。皆様の宗教が日本の文化と文明の歴史の中で伝えてきた霊的、道徳的価値観を目にし、また、世界の平和と調和を促すための皆様の努力を目の当たりにし、心強く思います。イエスは教えておられます。「平和を実現する人は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5・9)。

 わたしは、日本における仏教とキリスト教の信者の間の対話が進展を続け、長期にわたる建設的で友好的な対話と協力関係が培われるよう願います。こうした思いを込めて、わたしは皆様が平和と喜びに満ちた灌仏会を過ごされるよう祈ります。

諸宗教評議会議長
ジャン=ルイ・トーラン枢機卿
同次官
ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット神父

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