札幌教区に新司教任命

 教皇フランシスコは、6月22日(土)正午(日本時間同日19時)、ベルナルド勝谷太治神父(かつやたいじ 札幌教区司祭、57歳)を札幌教区司教に任命すると発表しました。2009年11月に前司教の地主敏夫司教の引退が受理され […]

 教皇フランシスコは、6月22日(土)正午(日本時間同日19時)、ベルナルド勝谷太治神父(かつやたいじ 札幌教区司祭、57歳)を札幌教区司教に任命すると発表しました。2009年11月に前司教の地主敏夫司教の引退が受理され、それと同時に、新潟教区の菊地功司教が札幌教区管理者を兼任してきました。同教区の教区長として6代目となります。

 札幌教区司教に任命された勝谷被選司教は、1955年12月2日、北海道室蘭市生まれ。1986年4月29日に司祭叙階。小野幌、大麻、長沼、夕張、手稲各教会で司牧活動に当たり、1998年、研修のためイタリアへ。1999年に帰国し、北二十六条、円山、北広島、恵庭、千歳、月寒各教会で働き、三つの幼稚園の園長を歴任、2008年からは札幌地区長を務めていました。2013年4月から教区事務局長、5月からは北一条・北広島両教会の主任も兼務していました。

 札幌教区は、1915年2月12日、函館地区を除く北海道全土および樺太(サハリン)南部が、札幌使徒座知牧区として函館教区から独立したところから始まります。ドイツのフランシスコ会(フルダ管区)に委託され、W.キノルド師が知牧区長に就任しました。1929年3月30日には使徒座代理区となり、キノルド師は代理区長として司教に叙階。1932年7月14日、樺太南部が分離されて樺太知牧区となり、ポーランドのフランシスコ会に委託。キノルド司教の辞任により、1941年、戸田帯刀(たてわき)神父が使徒座任命管理者となりました。同神父の横浜教区への転任に伴い、1944年、瀬野勇神父が管理者の任を引き継ぎました。
1952年12月11日、それまで仙台教区(以前の函館教区)に属していた函館地区を併合して全北海道は札幌司教区に昇格、冨澤孝彦司教が初代教区司教に任命され、翌年3月19日、司教に叙階された。冨澤司教の辞任により、1987年10月3日、地主敏夫司教がその後任に任命、翌年1月15日、司教に叙階。
2009年11月17日、地主司教の引退が受理、教区管理者に新潟教区長である菊地功司教が任命され、新司教の任命が待たれていました。

 札幌教区は北海道全域を管轄し、函館、苫小牧、札幌、釧路、北見、旭川の6地区に分かれています。2012年末現在、信者数は16,937人。59小教区、31の男女修道院を有し、60人の司祭、290人の修道士・修道女が働いています。2012年の洗礼数は幼児39人、成人126人でした。

■ ベルナルド勝谷太治(かつやたいじ)被選司教 略歴

1955年12月2日 北海道室蘭市に生まれ
1986年4月29日 出身教会、登別教会にて司祭叙階
1986年5月1日 小野幌教会助任司祭に就任
1989年4月1日 夕張教会・長沼教会主任司祭に就任
1992年4月19日 手稲教会主任司祭に就任
1998年3月31日 研修のためイタリアへ
1999年4月1日 北26条教会主任司祭に就任
2003年4月1日 円山教会主任司祭に就任
2004年4月1日 北広島教会・恵庭教会・千歳教会主任司祭に就任
2005年3月31日 恵庭教会・千歳教会の主任司祭を退任
2008年12月1日 札幌地区長に就任(北広島教会主任を兼任)
2013年4月1日 教区事務局長に就任(北広島教会主任と札幌地区長を兼任)
2013年5月1日 北1条教会主任司祭に就任(教区事務局長、札幌地区長、北広島教会主任を兼任)
2013年6月22日 札幌司教に任命され被選司教となり現在に至る

この間、北海道カトリック学園理事・幼稚園長、公益財団法人いのちの電話の理事などを歴任する。

■ 勝谷太治被選司教の叙階式日程

札幌教区より、勝谷太治被選司教の叙階式日程が発表されました。以下の通りです。
◎日時 2013年10月14日(月曜日・体育の日)午後2時(予定)から
◎会場 藤女子大学講堂(札幌市北区北16条西2丁目)

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