イラリオン府主教、教皇庁大使館を訪問

ロシア正教会のイラリオン府主教=写真左=が11月8日、東京・千代田区の駐日教皇庁大使館を訪ね、大使のジョセフ・チェノットゥ大司教=写真右=に表敬しました。 イラリオン府主教(ヴォロコラムスクの府主教)は、モスクワ総主教区 […]

ロシア正教会のイラリオン府主教=写真左=が11月8日、東京・千代田区の駐日教皇庁大使館を訪ね、大使のジョセフ・チェノットゥ大司教=写真右=に表敬しました。

イラリオン府主教(ヴォロコラムスクの府主教)は、モスクワ総主教区の対外教会関係局局長を務めています。同府主教は、ロシア文化省が東京で行った「日本の聖ニコライとモスクワの聖インノケンティ:ロシア、日本、アメリカの人々の文化」をテーマにした会議に参加するため、11月7日から9日まで来日していました。

教皇庁大使館の参事官によると、同大使館にロシア正教会の高位聖職者を迎えたのは「おそらく初めて」だとのことです。

2人は日本における正教会とカトリックの宣教について互いに紹介。チェノットゥ大司教は日本を「殉教者の地」だと語り、聖フランシスコ・ザビエルによる宣教開始と迫害の歴史を簡単に説明すると、イラリオン府主教は「映画『沈黙』に描かれていることですね」と話していました。

イラリオン府主教は「日本の聖ニコライ」の足跡を紹介しました。「日本の聖ニコライ」は日本における最初の正教会宣教師で、1970年にロシア正教会の聖人になりました。ニコライ堂(東京復活大聖堂/東京都千代田区)もその名で呼ばれています。「モスクワの聖インノケンティ」はアラスカ宣教を行った宣教師で、聖ニコライにも影響を与えた聖職者です。

文化庁の統計によると、日本には正教会(日本ハリストス正教会)の信者は約95,000人です

最後に2人は贈り物を交換。作曲家としても有名なイラリオン府主教は、自らの作品CDをプレゼントしました。

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