世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会 若者への手紙

 第15回通常総会は、10月28日、教皇フランシスコと参加司教らの閉会ミサをもって終了した。シノドスの閉会にあたり、シノドス教父らは世界の若者たちに宛てて、次のような手紙を発表した。 === 若者へのシノドス教父の手紙 […]

 第15回通常総会は、10月28日、教皇フランシスコと参加司教らの閉会ミサをもって終了した。シノドスの閉会にあたり、シノドス教父らは世界の若者たちに宛てて、次のような手紙を発表した。
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若者へのシノドス教父の手紙

 わたしたちシノドス参加司教は世界の若者の皆さんに、希望と信頼と慰めのことばをもってごあいさつしたいと思います。この数日間、わたしたちは「永遠に若者である救い主」、イエスの声に耳を傾けるために集い、イエスのうちに、皆さんの多くの声、喜びの叫び、嘆き、沈黙のときを知ることができました。

 皆さんの内なる探求、喜びと希望、皆さんを切望へと導く悲しみと苦悩をわたしたちは知っています。ここで皆さんにわたしたちのことばを聞いていただきたいと思います。皆さんの喜びを分かち合いたいのです。そうすれば、皆さんの期待することは実現できるかもしれません。夢が実現し、自らの歴史を形づくるために、皆さんが人生に向けた情熱をもってかかわる準備をしていくのだと確信しています。

 自分の弱さが皆さんを失望させることがあってはなりません。もろさや罪が皆さんの自信を妨げてはいけません。教会は皆さんの母であり、皆さんを見捨てません。新しい道、山の高みの小道をともに歩んでいます。そこでは霊の風がより強く吹きつけ、無関心、浅はかさ、落胆といった霧を吹き飛ばしてくれます。

 神が、ひとり子イエスをお与えになるほど深く愛されたこの世界が、物質的なことがら、短期間での成功、享楽に集中し、最も弱い人を押しつぶすとき、皆さんは、世界が再び立ち上がり、そのまなざしを愛、美、真理、正義に再び向けるよう助けなければなりません。

 1カ月にわたり、わたしたちはここで皆さんのうちの何人かと、そして祈りと愛情を通してわたしたちと結ばれたそのほかの多くの皆さんとともに歩んできました。主イエスがわたしたちを宣教する弟子として派遣される地球上のそれぞれの地で、いまこの歩みを続けたいと思います。

 教会と世界は緊急に、皆さんの情熱を必要としています。もっとも弱い人、貧しい人、人生に傷ついた人たちを、確実に皆さんの旅の同伴者としてください。

 皆さんは現在です。光り輝く未来となってください。

2018年10月28日 

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