今から50年前の1974年、司教の委員会と信徒の活動を統合し、日本カトリック正義と平和協議会が設立されました。正義と平和協議会、そして日本のカトリック教会は激動の半世紀をどのように眼差し、動いてきたか。その軌跡を書き下 […]
今から50年前の1974年、司教の委員会と信徒の活動を統合し、日本カトリック正義と平和協議会が設立されました。正義と平和協議会、そして日本のカトリック教会は激動の半世紀をどのように眼差し、動いてきたか。その軌跡を書き下ろし記事、資料でたどります。(B5版 208ページ)
はじめに イエスの救いの業の仕方に倣って
ウェイン・バーント司教(会長・責任司教)
この度、日本カトリック正義と平和協議会が 50周年の節目を迎えるにあたり、これまでの歩みを支えて下さったすべての方に感謝申し上げます。先ず、この会に使命を与えた神とその教会に、また日本における立ち上げとその後の活動を導いた諸先輩方、そして現在も運営に携わっておられるすべての方々に感謝致します。
カトリック教会は過去に、教会がこの世に在りながらも、これを超越した存在でもあることから、世俗に属さない、より上位の存在であることを強調し、教会こそが世俗を正し、導くものであり、世俗に対し常に上位の立場を取ろうとしてきました。しかし、第二バチカン公会議はこれを改め、教会もこの世界の一部であることを認め、世界の歴史と共に歩み、その一部を担う責任を明示しました。それは、教会の本質であるイエス・キリストの救いの業の担い手としての原点回帰であり、決して新たなことではなかったのですが、社会の上位に立ってきた教会には大きなチャレンジでした。
“神ご自身が人となり、私たちと共に歩む”ことを再び体現するため、教会は、社会の底辺におかれた人に寄り添い、“正義と平和”への道のりを社会と共に歩む部署を創設しました。それが「日本カトリック正義と平和協議会」の発足に繋がっています。ですからこれからも常にその原点たるイエスの救いの業の仕方に倣って、社会の底辺におかれた人々の側に立って、その権利を回復し、その立場からの解放を助け、すべての人が自らの決意によって神への道を歩みだすことができるように活動しましょう。決して社会の上の立場からではなく、貧しく弱くされた人の立場に自らを低くし、寄り添い歩むことで福音を宣べ伝えましょう。それが主イエスの福音だからです。
「主が私を遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである。」(ルカ 4・18b-19)
正義と平和協議会のHPをご覧ください。
https://www.jccjp.org/archives/3762.html
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