教皇レオ十四世へのシノドス事務局書簡(2025年5月12日)

バチカン、2025年5月12日 Prot. N. 250083 聖下、  シノドス事務局は、教皇様が教会の指導者に選出されたことを、深い感激とともに主に感謝いたします。この事務局の議長も務める教皇様に対し、わたしたちは、 […]

バチカン、2025年5月12日

Prot. N. 250083

聖下、

 シノドス事務局は、教皇様が教会の指導者に選出されたことを、深い感激とともに主に感謝いたします。この事務局の議長も務める教皇様に対し、わたしたちは、すべての教会間の交わりに対する教皇様の働きを支え、ともに歩む喜びを、ここに表明いたします。

 シノドスは、復活された主からのたまものである聖霊に導かれる教会の旅です。その主は、わたしたちが福音に耳を傾け、絶えず回心しながら、宣教する教会として成長するのを助けてくださいます。教皇フランシスコによって招集されたこのシノドスは、神の民全体が、受けたカリスマ、召命、奉仕職にしたがって、取るべき道を識別するために、それぞれが貢献する、分かち合われた歩みです。

 2021年、神の民に耳を傾けるフェーズから始まったシノドスの歩みは、世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会と教皇フランシスコによるその『最終文書』の承認によって、司牧者たちによる識別のフェーズを終了しました。この文書には、「各地方教会や諸教会の集合体の中ですでに適用することができる」指摘が含まれています。「その際、宣教するシノドス的教会のスタイルを学び、これまで以上に発展させるために、さまざまな状況を考慮し、すでになされたこと、そしてこれからなされるべきことを考慮していくのです」(「教皇フランシスコによる付記」)。同時に、教会全体に関わる決定を見据えて、研究部会が、教皇様への提案の作成作業をしています。

 教皇様の指導のもと、旅は続きます。わたしたちは、教皇様が示す方向性を確信をもって期待しています。それは、教会が耳を傾け、一人ひとりに寄り添い、真の受け入れる関係性をもてる共同体として――すべての人に開かれた神の家、家族、つまり宣教するシノドス的教会として成長していくためです。シノドス事務局は、協力と従順の精神をもって、その奉仕に全力を尽くしてまいります。

 子としての愛をもち、祈りのうちに

マリオ・グレック枢機卿
シノドス事務局事務局長