『福者セバスチャン木村司祭と204殉教者』 ブロンズレリーフ 作者 安藤真樹 制作 2024年 このブロンズレリーフは、17世紀初頭の15年間(1617~1632)の日本で、徳川幕府による厳しいキリスト教迫害の中で、信 […]
ブロンズレリーフ
作者 安藤真樹 制作 2024年
このブロンズレリーフは、17世紀初頭の15年間(1617~1632)の日本で、徳川幕府による厳しいキリスト教迫害の中で、信仰を守り抜いた福者セバスチャン木村司祭と204人の殉教者を顕彰するために制作されました。
中央には、日本初の司祭である福者セバスチャン木村の姿が描かれ、その周囲には最後まで信徒たちを励まし続けた宣教活動を象徴する数々の場面が細密に表現されています。ミサを執り行う場面では、信徒とともに祈る厳粛な姿が、病者の塗油を施す場面では、慈愛に満ちた表情が描かれています。聖書を携え信仰の真髄を熱く説く講話の場面では、希望にあふれた信徒たちが彼の言葉に耳を傾けています。捕縛される場面では、信徒たちを励まし続ける姿が、殉教の火刑の場面では、信仰のために命を捧げる崇高な姿が描かれています。セバスチャン木村は祈りと黙想を欠かさず、砂時計でその時刻を正確に計っていました。中央のセバスチャン木村の背後には、信仰を貫き通した204人の殉教者たちが、天上で賛美の祈りを捧げる姿が描かれ、壮大な信仰の物語を完成させています。
福者セバスチャン木村司祭と204名の殉教者は、1867年7月7日に教皇ピオ9世によって列福されました。彼らの主な殉教地は長崎であり、一部は江戸や仙台で処刑されました。セバスチャン木村は1622年9月10日に長崎で処刑された52名の最大のグループに含まれており、この日が日本典礼暦の記念日となっています。
記 2025年 日本カトリック列聖推進委員会

日本カトリック神学院
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