
2025年10月5日(日)にサンピエトロ広場でささげられた聖年の宣教者と移住者の祝祭ミサの終わりに、「お告げの祈り」の前に述べたことば(原文イタリア語)。 フィリピン中部セブ州セブ島沖で9月30日(火)午後10時(日本時 […]
フィリピン中部セブ州セブ島沖で9月30日(火)午後10時(日本時間同午後11時)頃、マグニチュード6.9の地震があり、1日までに少なくとも69人の死亡が確認された。
イギリス中部マンチェスターのシナゴーグでは、10月2日(木)午前、車と刃物による襲撃があり、警察は、シナゴーグ外で警官に射殺された容疑者を含め3名が死亡したと確認した。
ドナルド・J・トランプ米大統領が提示したパレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘停止に向けた和平案に関し、ハマスは10月3日(金)、声明を出し、ガザで拘束する人質全員の解放を承認したと発表した。これを受けて、イスラエル軍のラジオ局は、政治指導部が軍に対して北部のガザ市で続けている制圧作戦を当面停止するよう指示したと報じた。その後、ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラエル軍は9日(木)(日本時間の10日午後6時)にイスラム組織ハマスとの停戦が発効したと発表した。同日、イスラエル首相府はパレスチナ自治区ガザの停戦協議をめぐり、イスラム組織ハマスと第1段階の合意案に署名したと発表した。10月13日(月)、ハマスはガザから生存する人質20人全員を解放した。同日、エジプト東部のシャルムエルシェイクで開催されたガザ地区の戦闘終結と和平を協議する首脳会議で、アメリカのトランプ大統領がガザ地区での和平をめぐる文書に署名した。
親愛なる兄弟姉妹の皆様。
ご一緒に「お告げの祈り」を唱える前に、宣教者と移住者にささげられたこの祝祭に参加したすべての皆様にご挨拶と感謝を申し上げたいと思います。雨にもかかわらず来られた皆様は、すばらしい宣教者です。ありがとうございます。教会全体は宣教的であり、神の国をめざして歩む大きな民です。現代において、宣教者と移住者の兄弟姉妹は、このことをわたしたちに思い起こさせてくれます。しかし、だれも、困窮し、外国人であるために、強制移住させられたり、搾取されたり、虐待されたりしてはなりません。人間の尊厳はつねに最優先されるべきです。
ここにおられるすべての巡礼者のかたがた、とくに司教に率いられたパヴィア教区の巡礼者の皆様、そして、黙示録のおとめの像を担いでこられたベツレヘムの若者をはじめとした信者の皆様にご挨拶申し上げます。
9月30日(火)の夜、フィリピン中部、とくにセブ州とその周辺の州を強い地震が襲いました。愛するフィリピン国民の皆様に寄り添うことを表明するとともに、とくに地震のために深刻な被害を受けたかたがたのために祈ります。あらゆる危難の中にあっても、神への信頼と聖母の執り成しのうちに一致と連帯を保ってください。
残念ながら数日前にマンチェスターで起きたテロ攻撃に見られるような、世界における反ユダヤ主義的な憎悪の高まりへの憂慮を表明します。ガザのパレスチナ人がこうむっている計り知れない苦しみのゆえに、心を痛め続けています。
劇的な中東情勢において、この数時間のうちに和平交渉が大きく進展し、間もなく望ましい結果に達することを期待しています。すべての政治指導者が、和平のために努力し、停戦と人質の解放を行うように求めます。進行中の努力が戦争を終わらせ、公正で永続的な平和へとわたしたちを導くために、心を一つにして祈り続けてくださるよう促します。
聖なるロザリオのおとめに祈るためにポンペイの巡礼所に集まっているかたがたと霊的に一致します。この10月の間、マリアとともにキリストの神秘を観想しながら、平和のための祈りを深めてください。この祈りは、戦争によって苦しむ人々との具体的な連帯となります。この意向のために世界中でロザリオを唱えてくださる多くの子どもたちに感謝します。心から感謝します。
