教皇レオ十四世、2026年1月1日、「お告げの祈り」でのことば

2026年1月1日(木)にサンピエトロ大聖堂でささげた神の母聖マリアの祭日・第59回「世界平和の日」ミサの後、正午に教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。 「お告げの祈り」の後、 […]

2026年1月1日(木)にサンピエトロ大聖堂でささげた神の母聖マリアの祭日・第59回「世界平和の日」ミサの後、正午に教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。
「お告げの祈り」の後、教皇はイタリア語で次のように述べた。

 教皇聖パウロ六世の望みにより、1968年1月1日から、今日、「世界平和の日」が記念されます。わたしは今年の「世界平和の日」メッセージで、主がわたしをこの奉仕職に招かれたときにわたしに示したあいさつのことばを繰り返したいと望みました。「あなたがたに平和があるように」。武器のない平和、武器を取り除く平和――それは、わたしたちの責任にゆだねられた、神に由来する、神の無条件の愛のたまものです。

 親愛なる友人の皆様。キリストの恵みによって、わたしたちの心から武器を取り除き、あらゆる暴力を控えることにより、今日から平和な一年を築くために歩み始めてください。

教皇は終わりに次のようにイタリア語で述べた。

 聖フランシスコ(1181/82-1226年)の死後800年を記念する今年の初めにあたり、聖書(民6・24-26)からとったその祝福のことばがすべての人に届くことを望みます。「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主があなたにみ顔を示し、あなたのあわれみとなるように。主が御目をあなたに向けて、あなたに平安を賜るように」。


 親愛なる兄弟姉妹の皆様。新年おめでとうございます。

 月のリズムが繰り返される中で、主は、わたしたちがすべての民の平和と友愛の時代をついに開始することによって、わたしたちの時を新たにするようにと招きます。このような善への望みがなければ、カレンダーのページをめくり、スケジュールを満たしても無意味です。

 終わろうとしている聖年は、どうすれば新しい世への希望をはぐくめるかをわたしたちに教えてくれました。心を神へと向け直し、過ちをゆるしに、苦しみを慰めに、徳への決意をよいわざへと変えなければなりません。実際、神は、このように、世にあがない主イエスを与えることによって、歴史の中に宿り、歴史を忘却から救います。イエスは、わたしたちの兄弟となり、わたしたちが世に生まれてくるすべての人を迎え入れる家として未来を築くことができるように、善意の人の良心を照らす、独り子です。

 このことに関連して、降誕祭は今日、わたしたちの目をマリアに向けさせます。マリアは初めてイエスの心臓が脈打つのを感じたかただからです。マリアのおとめの胎内の沈黙の中で、いのちのことばは恵みの鼓動として告げ知らされます。

 いつくしみ深い造り主である神は、マリアとわたしたちの心をつねに知っておられます。神は人となられることにより、ご自身の心をわたしたちに知らせます。だから、イエスの心臓はすべての人のために脈打つのです。羊飼いたちのように進んでイエスを迎え入れる人のためにも、ヘロデのようにイエスを望まない人のためにも。イエスのみ心は、隣人に対して心をもたない人にも無関心ではいられません。イエスのみ心は、正しい人のためには、彼らが忍耐強く献身を行えるように、正しくない人のためには、彼らが生活を変えて平和を見いだせるように、脈打ちます。

 救い主は女から生まれることによって世に来られました。立ち止まって、至聖なるマリアのうちに輝き、生まれて来るすべての子どものうちに反映されて、わたしたちのからだに刻み込まれた神の像を現す、この出来事をあがめようではありませんか。

 今日の「世界平和の日」にあたり、ともに平和のために祈ります。何よりもまず紛争の流血と悲惨のうちにある国々の平和を、また、暴力と苦しみによって傷ついた家庭と家族の平和を。わたしたちの希望であるキリストは、消えることのない正義の太陽であることを確信しながら、神の母であり教会の母であるマリアの執り成しを信頼をもって願い求めます。

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