中国のチベット人と宗教者への弾圧をやめ、平和的解決を図ってください

中華人民共和国大使館 中華人民共和国 駐日本国特命全権大使 崔 天凱 殿 公使 孔 鉉佑 殿 中国のチベット人と宗教者への弾圧をやめ、平和的解決を図ってください   私たち日本カトリック正義と平和協議会は、3月14日中国 […]

中華人民共和国大使館
中華人民共和国
駐日本国特命全権大使

崔 天凱 殿
公使 孔 鉉佑 殿

中国のチベット人と宗教者への弾圧をやめ、平和的解決を図ってください

  私たち日本カトリック正義と平和協議会は、3月14日中国政府が自治区と中国国内におけるチベット人及びチベット宗教者への人権弾圧を強めていることに、深く憂慮しています。今すぐに力による弾圧を止め、対話に基づいた解決への道を探るよう求めます。

 ラサにおけるチベット市民と政府による大規模衝突は、3月18日に日本で一斉に報道されました。当協議会は、翌19日に「平和をつくり出す宗教者平和ネット」の人たちと共に「中国政府によるチベット武力行使の中止を求める祈念行動」を行い、今回の衝突による多くの死傷者のために、また平和的な解決が図られるよう願って中国大使館前で祈りをささげ、その旨が盛り込まれた緊急要請書を提出しました。
  仏教者にとってラサはチベット仏教の聖地です。人間の尊厳に基づき、もっとも平和的な解決を象徴すべき土地で、今回のような流血と弾圧が行われたことは痛ましいことです。事件以後、諸外国からも「チベット情勢を懸念している」、「自制を求めている」といった憂慮表明が相次いでなされています。
  教皇ベネディクト十六世も復活祭のメッセージにおいて「この時にあたり、ダルフールやソマリアのようなアフリカの一部の地域、苦しむ中東、とくに聖地、イラク、レバノン、そして最後にチベットに思いを致さずにいられるでしょうか。わたしはこれらすべての地域が、善と平和を保障する解決を探求してくださるよう励まします。」と語り、チベットを含む紛争地域の国々の現状に心を留め、暴力ではなく平和的な解決への呼びかけをしました。

私たちは今一度中国政府に強く求めます。武力を背景にした弾圧をやめ、たとえ政府の政策に反対であっても、平和的に表現する自由と抗議する権利を市民に認め、対話による平和的な解決を図って下さい。

2008年4月4日
日本カトリック正義と平和協議会
会長 松浦悟郎

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