シノドスの道の今後について シノドス特別チーム担当 菊地 功
昨年(2024年)10月末に閉会したシノドス(世界代表司教会議)第16回通常総会は、「最終文書」を発表し、2021年から全世界の教会で、話し合い、学び合い、分かち合い、祈り合ってきたシノドスの道を、続けていくことが確認されました。…【続き】
お知らせ:『シノドス実施ステージの旅程』
- 『シノドス実施ステージの旅程』について
この『旅程』文書は、シノドス常務評議会の賛同を得てシノドス事務局が作成し、教皇レオ十四世によって承認されたもので、シノドス実施ステージに、同事務局が同伴していく働きの一環です。
シノドス最終文書
- 出版案内:
『シノドス流の教会――交わり、参加、宣教 《シノドス最終文書》』 - シノドス公式サイト(各国語版):
Final Document of the XVI Assembly
※上記ページで、日本語の全文をご参照いただけます。 - 巻末:第16回世界代表司教会議通常総会関連年表、参加者名簿
『シノドス実施ステージの旅程』――各教会間のたまものの交換を支援する文書(2025年6月30日)
- 『シノドス実施ステージの旅程』――各教会間のたまものの交換を支援する文書
2025年6月26日と27日、シノドス事務局本部で、シノドス第16回通常総会の、シノドス事務局「通常評議会」のメンバーによる第1回の対面会議が開催されました。この評議会には、事務局の顧問数名も、対面およびオンラインで参加しました。唯一欠席したのは、メルキト・ギリシャ典礼カトリック教会、アンティオキアのユセフ・アブシ総大司教でした。彼は、他のキリスト教教会の指導者たちとともに、ダマスカスでの最近の教会襲撃事件で被害を受けた信者たちを見舞っています。
会議は、シノドス事務局長のマリオ・グレック枢機卿(開会挨拶[伊文]参照)によって開会され、2025年6月26日(木)午後には、シノドス議長である教皇レオ十四世との懇談がもたれました。
教皇レオ十四世へのシノドス事務局書簡(2025年5月12日)
- 教皇レオ十四世へのシノドス事務局書簡
教皇様の指導のもと、旅は続きます。わたしたちは、教皇様が示す方向性を確信をもって期待しています。それは、教会が耳を傾け、一人ひとりに寄り添い、真の受け入れる関係性をもてる共同体として――すべての人に開かれた神の家、家族、つまり宣教するシノドス的教会として成長していくためです。シノドス事務局は、協力と従順の精神をもって、その奉仕に全力を尽くしてまいります。
シノドスの実施段階における同伴の歩みに関する書簡(2025年3月15日)
- シノドスの実施段階における同伴の歩みに関する書簡
3月11日、教皇はシノドス事務局による実施段階の同伴と評価の歩みの開始を最終的に承認しました。この歩みは、各教区および東方教会教区、司教協議会、東方諸教会の位階的組織、さらにそれらの大陸ごとの集合体に呼びかけられています。彼らは、自らの管轄地域内に存在する奉献生活会、使徒的生活会、信徒団体、教会運動体、新しい共同体が関与するようにさせる責任を負っています。最終的には、2028年10月にバチカンで「教会会議(ecclesial assembly)」が開催されることで、この歩みは頂点に達します。
参考)菊地枢機卿ブログ「司教の日記」:シノドスの歩みの継続について教皇様の示された道
シノドスのための祈り
Adsumus Sancte Spiritus(聖霊よ、わたしたちはあなたの前に立っています)
あなたのみ名によって集います。
わたしたちのもとに来て、とどまり、
一人ひとりの心にお住まいください。
わたしたちに進むべき道を教え、
どのように歩めばよいか示してください。
弱く、罪深いわたしたちが、
一致を乱さないよう支えてください。
無知によって誤った道に引き込まれず、
偏見に惑わされないよう導いてください。
あなたのうちに一致を見いだすことができますように。
わたしたちが永遠のいのちへの旅を続け、
真理と正義の道を迷わずに歩むことができますように。
このすべてを、
いつどこにおいても働いておられるあなたに願います。
御父と御子の交わりの中で、世々とこしえに。
アーメン。