
2026年8月15日(土)、聖母マリアの被昇天の祭日の正午に、カステル・ガンドルフォのリベルタ広場で「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。 「お告げの祈り」の後、イタリア語で次のように述べた。 親 […]
2026年8月15日(土)、聖母マリアの被昇天の祭日の正午に、カステル・ガンドルフォのリベルタ広場で「お告げの祈り」を唱える前に述べたことば(原文イタリア語)。
親愛なる兄弟姉妹の皆様。
天の栄光へと上げられた至聖なるマリアは、神の民全体にとって希望と慰めのしるしです。そのため、今日、とくに慰めと希望をもち続けることを必要とする共同体のためにマリアの母としての執り成しを願い求めたいと思います。わたしは優れた意味でマリアの地でもある聖地の兄弟姉妹のことを思います。ともに神の聖なる母への子としての信心によって結ばれたウクライナとロシアの民のことを思います。差別と迫害に苦しむキリスト者のことを思います。
この数日間、地震のために苦しむコロンビア国民のために祈り続けています。
これらの共同体と、困難な状況の中で生きるすべての人と心を合わせて、彼らとともに願い求めます。「聖マリア、わたしたちのためにお祈りください」。
10日(月)午前7時34分(日本時間同日午後9時34分)頃、コロンビア西部をマグニチュード7・4の地震が襲い、1週間たった17日(月)現在、死者は287人、負傷者4147人、行方不明者は194人で、被災地では捜索が続けられている。
親愛なる兄弟姉妹の皆様。
今日わたしたちは聖母マリアの被昇天の祭日を祝います。これは、カトリック神学にとっても民間信心にとってもきわめて重要な祭日です。実際、多くの共同体で、とくに被昇天の聖母マリアにささげられた司教座聖堂や小教区教会では、心からこの祭日が記念されます。
この信仰の神秘を観想するために、何世紀にわたって芸術家たちが描いてきた二つの図像的なモデルに目を向けることができます。
第一の、もっとも古く、約千年の間、唯一の図像だったのは、神の母の「就眠」です。死の眠りに就いた聖母は棺の中に横たわっています。聖母の周りでは使徒たちが祈りのうちに聖母をあがめています。中央には復活したイエスが立っておられます。イエスは生まれたばかりの幼子のようにマリアの霊魂を腕に抱いています。象徴的にいうなら、イエスは、マリアをご自身とともに「天上の」神の栄光へと運ぶために来られたのです。実際、主はそのすべての友に約束されたことを聖母のために実現されました。「(御父のもとに)行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える」(ヨハ14・3)。
この第一のモデルは中心的な真理を際立たせます。すなわち、死んで復活したキリストが、永遠のいのちという、わたしたちがつねに目指している目的へとわたしたちを導いてくださるということです。これが幾世代にわたり信者がご就眠のイコンの前で祈りながら観想してきたことです。わたしたちはそれをローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂のアプシスの偉大なモザイク画のうちに仰ぎ見ることができます。
これに対して、西方世界で後に発達したより新しい図像は、天上で光に包まれ、しばしば天使と聖人に囲まれた全身像でおとめマリアを示します。ここでは聖母の栄光のからだが中心に置かれます。これは黙示録に記されたことと一致します。「天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた」(黙12・1)。
一部の芸術家たちは、この二つの図を組み合わせて、上部に栄光に上げられたおとめマリアを、下部に、しばしば色とりどりの花で満たされた空の墓を描きます。そして使徒たちが天上のマリアを見上げます。
この第二のモデルは、マリアが霊魂と肉体とともに、すなわちその人格全体で天に上げられたことを強調します。地上で受肉したみことばにからだと血を与え、愛の犠牲によって完全な一致に至るまでみことばに従った女マリアは、みことばによって永遠に栄光へと引き寄せられたのです。
こうしてこの図像はわたしたちが自らの究極目的を観想することを可能にします。今日わたしたちが喜びをもってマリアのうちにたたえる完全ないのちは、世の終わりにわたしたちをも待っています。聖パウロがいうとおり、そのとき復活したキリストは「わたしたちの卑しいからだを、ご自分の栄光あるからだと同じ形に変えてくださるのです」(フィリ3・21)。すなわち、この朽ちるべきものが朽ちないものを着、この死ぬべきものが死なないものを着るのです(一コリ15・54)。こうしてわたしたちは、あがない主の愛によって造り変えられたからだをもって、終わりのない喜びのうちに永遠に生きることになります。
ご自身とわたしたちの至聖なる母のうちに偉大なことをなさった主をたたえようではありませんか。
