ペトロ岐部と187殉教者の列福式 記者会見

下記画像は、9月29日(土)にカトリック長崎大司教区大司教館で開いた「ペトロ岐部と187殉教者の列福式 記者会見」の動画です。上が冒頭の発表・解説、下が質疑応答の模様です。画像をクリックすると動画が再生されます。
(映像提供:カトリック長崎大司教区広報委員会)

  日本カトリック中央協議会は、9月29日(土)午後3時、カトリック長崎大司教区大司教館で、「ペトロ岐部と187殉教者の列福式記者会見」を開いた。これは教皇庁国務省からの列福式に関する日程の通達を受けて行われたものである。

 会見には、発表者として溝部脩司教(列聖列福特別委員会委員長)、開催地責任者髙見三明大司教(列福式実行委員会委員長)、立会人として前田万葉神父(中央協議会事務局長)、橋本勲神父(列福式実行委員会事務局長)、平林冬樹神父(列聖列福特別委員会秘書)、それに司会者として久志利津男神父(中央協議会広報部長)の6人が臨んだ。

 この日の前日、長崎教区広報委員会は長崎と関わりのある報道関係14各社に記者会見の案内状を持ち込み、できるだけ多くの報道機関にこの吉報を知らせてもらえるように準備を調えた。当日の会場にはテレビ局4社、新聞・通信8社、カトリックの雑誌社2社の合計14社が集まった。

 まず発表者の溝部脩司教が、今回の記者会見にいたるまでのいきさつを紹介した。前教皇ヨハネ・パウロ2世の来日の翌年、日本の司教団が日本人殉教者の列福運動を一致して進めていくことを決めてから25年の努力がようやく結実することを記者にていねいに説明した。

 列福式の日程は2008年11月24日(月)で、列聖省長官が教皇大使として出席する。最後に溝部司教は、この列福式の意義を、400年前の殉教者が現代に生きる私たちにどのようなメッセージを与えてくれるかを生き生きと示すことにあるとした。

 次に日本カトリック司教協議会会長の岡田武夫大司教の談話が前田事務局長によって読み上げられた。その中で「新福者が殉教を遂げた時代は、政治や社会体制、価値観などが現代のそれと大きく異なる。しかし、人間の基本的な尊厳と信教の自由を守り抜いたその生涯は、キリスト信者であると否とに関わらず、現代に生きる私たちにとって希望となる数々のメッセージを含んでいる」ことを強調した。

 それに続いて、開催地責任者である髙見大司教が「列福式を準備するに当たって、カトリック教会内に限らず、できるだけ多くの方々にその意義を理解していただくよう努力していきたい。そして何よりも、殉教者が今も発信し続けているメッセージを生き方に反映させていくよう、信者一同とともに努めていきたい」とあいさつした。

 会見の最後に平林神父が福者・聖人の意味などを説明し、橋本神父はこれから列福式までの準備について紹介した。

 会見を終えて、報道機関との質疑応答が交わされ、ペトロ岐部と187殉教者列福式記者会見は無事に終了した。

カトリック長崎大司教区広報委員会

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