投票用紙を燃やし、教皇選挙の結果を煙で外部の人に伝える役割を担います。教皇が選出されると白い煙、選出されない場合は黒い煙を出すのです。
ストーブは選挙会場、システィーナ礼拝堂の祭壇に向かって後方部左手の隅にあります。煙の白・黒をはっきりさせるため、ヨハネ・パウロ一世を選出したコンクラーベから、投票用紙と一緒に化学薬品を混ぜて焼却するようにしています。
ストーブは黒い鋼鉄でできており、高さ1メートル以上、直径50センチ。上部の縁の所にピオ十一世、ピオ十二世、ヨハネ二十三世、パウロ六世の名前と選ばれた年月日が刻まれています。
ストーブの煙突は、システィーナ礼拝堂の屋根に突き出ていて、サンピエトロ広場からは煙がよく見えます。
※動画にあるように、ストーブは2台あり、古い鋳物製の一台は投票用紙を燃やすため、比較的新しいもう一台は教皇が選出された際の白煙、未選出の際の黒煙を出すために使用されます。