バレンタインデーと教会の関係について

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バレンタインデーって、教会と関係あるの?

バレンタインデーって、教会と関係あるの?

 あります。しかし残念ながら、贈り物をする習慣は、教会とは関係ありません。
 バレンタインデーとはもともと、聖バレンチノの殉教を記念する日でした。
 ではなぜ、バレンチノが恋人たちの保護者としてあがめられるのでしょうか?
 バレンチノは、イタリア・ウンブリア地方のテルニ(Terni)の司教で、ローマ皇帝によって処刑された殉教者と伝えられています(同じ日に記念する同じ名前の殉教者がいるのでややこしい)。

 当時ローマ帝国の兵士たちは、「士気が落ちる」という理由で、結婚を禁止されていたとか。バレンチノは、こっそり若い恋人たちを結び付けていたそうです。それが皇帝クラウディオの怒りを買い、捕らえられ、270年(269年?)、棍棒や石でなぐり殺された、といわれています。

 世界のカトリック教会では2月14日、聖チリロ隠世修道者聖メトジオ司教を記念します。
 2人は9世紀に活躍した兄弟で、聖チリロはキリール文字でスラブ語の典礼書を作成した人物です。聖メトジオは司教になり、パンノニア(いまのハンガリー)で宣教。ヴェレラド(いまのチェコ)で亡くなりました。

『毎日の読書』『毎日のミサ』より)

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