外国人登録法の改正を求める要請書

内閣総理大臣 中曽根康弘様 法務大臣 嶋崎均様  日本カトリック司教協議会の中で、社会の問題に関する事柄を担当する社会司教委員 会は、すでに、昨年の春(1984年2月28日)に、中曽根康弘内閣総理大臣、住栄 作法務大臣( […]

内閣総理大臣 中曽根康弘様
法務大臣 嶋崎均様

 日本カトリック司教協議会の中で、社会の問題に関する事柄を担当する社会司教委員 会は、すでに、昨年の春(1984年2月28日)に、中曽根康弘内閣総理大臣、住栄 作法務大臣(当時)、田川誠一自治大臣(当時)の三大臣に宛てて、外国人登録手続の 簡素化と外国人登録証常時携帯規定の廃止を要望する建議書を提出いたしました。

それに対して、なんらのご回答もいただけませんでしたが、これがカトリック司教の みならずカトリックを奉ずる信徒たちの願いでもあることを明らかにするための署名を 添え、改めて下記のことを強く要望いたします。

                    記                  

1 人権を侵害し、人格を無視した指紋押捺制度を廃止すること。

2 登録証を常時携帯することを義務づけた制度を廃止すること。

3 指紋押捺拒否者にたいする過重な罰則を、「戸籍法」「住民基本台帳法」なみの過料に改めること。

4 指紋押捺拒否者にたいする告発を自治体に強要しないこと。

5 指紋押捺拒否者にたいし、再入国不許可等の報復措置をしないこと。

                                    以 上

1985年7月12日
日本カトリック司教協議会
社会司教委員会
委員長 白柳誠一

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