アジア特別シノドス

救い主イエス・キリストとアジアにおける愛と奉仕の宣教 彼らがいのちを豊かに得るように アジア特別シノドスが4月19日、バチカンで始まりました。これから5月14日まで約1ヶ月、アジア各国の司教たちが地域の諸問題について話し […]

救い主イエス・キリストとアジアにおける愛と奉仕の宣教

彼らがいのちを豊かに得るように

アジア特別シノドスが4月19日、バチカンで始まりました。これから5月14日まで約1ヶ月、アジア各国の司教たちが地域の諸問題について話し合います。
日本からは以下の司教、司祭、修道女が参加しています。
・白柳誠一枢機卿(東京教区)
・濱尾文郎司教(日本カトリック司教協議会会長・横浜教区)
・島本要大司教(長崎教区)
・池長潤大司教(大阪教区)
・野村純一司教(日本カトリック司教協議会副会長・名古屋教区)
・押川壽夫司教(那覇教区)
このほかに
エキスパート
・小田武彦神父(カトリック中央協議会福音宣教研究室室長)
オブザーバー
・弘田しずえ修道女(ベリス・メスセス修道会)
日本の司教たちのアドバイザー
・アドルフォ・二コラス神父(イエズス会日本管区長)

シノドスとは?

日本語では「世界代表司教会議」と言います。もとはギリシャ語で「いっしょに歩む」「共に進む」という意味があり、後に会議を指すようになりました。

全世界のすべての司教が集まる公会議をたびたび開くことは困難です。そこで第二バチカン公会議以降、4年に一度各国から代表司教を集めて会議を開いています。それは、教皇と司教たちとの緊密な関係を助長し、信仰および倫理の擁護と向上、規律の遵守と強化のための助言をもって教皇を補佐します。また、世界における教会の活動に関する諸問題を研究します。

シノドスは通常総会、臨時総会のほか、特定地域または複数の地域に直接関連する問題を取り扱う特別会議があります。

現教皇ヨハネ・パウロ二世は第三の千年期に向けて教会の活性化を図るため四大陸別のシノドスを始めました。ヨーロッパ、アフリカをへて、昨年はアメリカ特別シノドスが開かれました。今年末にはオセアニア、来年は第2回目のヨーロッパ特別シノドスが開かれる予定です。

アジア特別シノドス

今回のアジア特別シノドスには、中東からシベリアにおよぶ地域から司教が集まっています。

アジアには世界の人口の約半分が集中しており、しかもその60パーセントは25歳以下です。宗教も多様で、イスラム教、ヒンズー教、仏教そのほかたくさんの地域宗教が存在しています。キリスト教はフィリピンと韓国以外では少数です。また多くの国が発展途上にあり、貧困、環境問題、人権侵害、女性への差別、民族問題などの課題を抱えています。

今回のアジア特別シノドスは、このような問題を直視しながら、アジア固有の福音宣教のあり方を探るよい機会として期待されています。

日本の司教たちの準備

1996年9月、ローマのシノドス事務所は「提題解説(リネアメンタ)」を発表、司教団は3ヶ月かけて日本語に翻訳しました。この資料には質問状がつけられていましたが、司教たちは、その内容がヨーロッパのキリスト教的な発想であり、日本の現実とはかけ離れていると判断、日本独自の質問状をつくり、司祭、修道者、一部の信徒に配布しました。この質問には300を超える回答が寄せられました。この回答はまとめられ、昨年7月、ローマに送られました。

また6人の代表司教たちは、シノドスまでに4回の会合を持ち、準備してきました。

日本の代表司教たちの発題

日本の代表司教たちは4月21日、以下のテーマで発題しました。
・白柳誠一枢機卿「諸宗教間対話の歴史と課題」
・濱尾文郎司教「世界平和への奉仕」
・島本要大司教「インカルチュレーションと地方教会」
・池長潤大司教「文化史のなかの宣教」
・野村純一司教「アジアの霊性と現代の信仰生活」
・押川壽夫司教「アジアにおける司牧と現実的な成長の過程」

詳細は近日中に

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