船員はあなたとどんな関係があるでしょうか?

船員の日 2005年7月10日    世界のキリスト教会では、7月10日を「船員の日」として船員たちのために祈る日と定めています。皆様にも船員のことに関心をもっていただき、彼らのためにお祈りをお願いいたします。 私たちの […]

船員の日 2005年7月10日

 

 世界のキリスト教会では、7月10日を「船員の日」として船員たちのために祈る日と定めています。皆様にも船員のことに関心をもっていただき、彼らのためにお祈りをお願いいたします。

私たちの生活は輸出入に携わる船員たちに依存しています。

電気、ガス、鉄鋼、アルミニュームなど鋼鉄材料、果物、野菜、肉、魚、醤油、豆腐、パンなどの食料品、そして、私たちが身につけている衣服。私たちの日常生活必需品の中で、外国から運ばれているものを取り除くと、私たちの生活は成り立たなくなります。
 そして、日本からは、新車、中古車、重機類などが輸出されています。すべての種類の電化製品が船で海外へと輸出されています。
 私たちの生活に密着しているこのような物には目が向くのですが、それを運んでいる船員たちのことは忘れられています。

船に乗って物を運んでいる船員たちはどのような状況にいるのでしょうか。

船が港につき、数日停泊する事があるかもしれませんが、殆どの場合は、数時間の停泊時間しかありません。もし、陸に上がる事ができたとしても、知らない言葉と習慣に戸惑います。事実、船員たちは自分たちが招かれざる客だと感じてしまう事が多々あります。
船員は、とても危険な状況にいます。嵐の難、最近マラッカ海峡で起こったような海賊の難に出会う危険があります。
船員は何ヶ月も船の上で航海を続けているために、家族と会う事もできず、あたたかな家庭から遠くはなれています。家族の大事な行事や、地域のお祭りやミサにも参加する事ができません。

船員の多くは私たちと同じ信仰を持っています。

船員の多くは私たちと同じ信仰を持っています。そして、彼らは私たちの祈りの連帯とサポートを本当に喜んでくれます。「船員の日」にあたり、私たちの生活を支えている船員に感謝し、彼らを心にとめましょう。

船員とその家族のために

今日、私たちの日常生活に深い関わりを持っている船員に対して心からの感謝を込めて祈りましょう。船員自身のために、そして、長期間離れ離れになって生活している家族のために祈りましょう。

船員司牧に携わっている人のために

船員たちの様々な必要に応え、彼らを精神的に支えている人々のために祈りましょう。彼(女)らは、世界中の港で、そして日本中の港で、船員を訪問し、船員を教会や船員センターで歓迎しています。
 カトリックの船員司牧(Apostleship Of the Sea =AOS)は、1920年にイギリス・スコットランドのグラスゴーの信徒のグループから始まりました。現在の最高責任者はローマ教皇です。日本での活動は40年に亘り、現在は全国22カ所の港で、世界中から寄港する船員たちの訪問、福利、厚生、扶養家族などの支援を主な活動としています。AOSはカトリック司教協議会、「日本カトリック難民移住移動者委員会」の移動者部門として、同委員会に属しています。


共同祈願

すべての恵みの与え主である神よ、家族から離れて仕事をしている船員のために祈ります。彼らは私たちの食卓にのぼる食べ物、日用品、石油などを私たちに運んでくれます。彼らが安全な航海を終えて無事に家族のもとにかえる事ができますように。
また、船員とその家族のために祈り、船を訪ね、支援している人々のために祈ります。彼らがあなたの恵みのうちに、船員たちを支えることができますように。

日本カトリック難民移住移動者委員会
委員長 谷 大二

PAGE TOP