2006年平和旬間のための談話

 今年も間もなく平和旬間(8月6日~15日)が巡ってまいります。それぞれの教区や小教区、各共同体でいろいろな取り組みを考えておられることと思いますが、社会司教委員会としては今年の平和旬間のためには、新たなメッセージは発表 […]

 今年も間もなく平和旬間(8月6日~15日)が巡ってまいります。それぞれの教区や小教区、各共同体でいろいろな取り組みを考えておられることと思いますが、社会司教委員会としては今年の平和旬間のためには、新たなメッセージは発表いたしません。それは、昨年日本司教団が発表した「非暴力による平和への道~今こそ預言者の役割を~」というメッセージの内容を今一度深く味わい、今の日本および国際社会にあって自らのキリスト者としての生き方を再度見直す機会にしていただきたいとの願いからです。
  この意向を汲み取って、もう一度このメッセージを読み直し、理解を深めていただくようお願い致します。その際、たとえば次のことを心にかけていただければ幸いです。

まず、日本と世界とくに中東の平和を祈り求めましょう。
自分自身の心の平和、周囲の人々との平和なかかわりをつくるように努力しましょう。
現在の日本の動きを客観的かつ冷静に見て、日本社会の平和のためにキリスト者として何ができるかを真剣に考えましょう。
 日本の重大な動きとしては、9月の臨時国会で、教育基本法改正法案、共謀罪新設、防衛法案、国民投票法案など、憲法改正に向けて諸関連法案が審議されることがあります。「日本の安全と平和のための法案」と言われていますが、一度成立すると逆に「真の平和のために働くことはできなくなる」かもしれません。だからこそ、キリスト者として非暴力の姿勢を貫きたいものです。
  なお、日本カトリック司教協議会 社会司教委員会編『非暴力による平和への道 今こそ預言者としての役割を』と日本カトリック正義と平和協議会編『平和への祈り』をお求めの方は、同委員会までお知らせください。

社会司教委員会委員長
長崎教区大司教 髙見三明

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