典礼における「神の名」に関する典礼秘跡省からの「指針」への対応

関係者各位 +主の平和   本年6 月29 日付で教皇庁典礼秘跡省から典礼における「神の名」に関する「指針」が届きました。この「指針」では、旧約聖書の中で神聖四字(YHWH)で表記されている神の名を典礼の場において用いた […]

関係者各位

+主の平和

  本年6 月29 日付で教皇庁典礼秘跡省から典礼における「神の名」に関する「指針」が届きました。この「指針」では、旧約聖書の中で神聖四字(YHWH)で表記されている神の名を典礼の場において用いたり発音したりしてはならないことが定められております。

  ご存じのように、現在日本で使用している典礼書のうち『教会の祈り』と『典礼聖歌』、および両者の詩編の典拠である『ともに祈り・ともに歌う「詩編」現代語訳』では、神聖四字が使用されている箇所を「ヤーウェ」と訳している箇所が多数あります。日本カトリック司教協議会は上記の指針を受け、「ヤーウェ」を使用している箇所についての対応を日本カトリック典礼委員会に依頼し、その結果を本年9 月11 日の常任司教委員会および10月3 日の特別臨時司教総会で検討し、次のように対応することといたしました。

  『教会の祈り』と『典礼聖歌』で「ヤーウェ」を使用している箇所は、次の3 箇所(詩編唱和:1 箇所、神のことば:2 箇所)を除いて原則として「主」に変更する。

『教会の祈り』389 ページ上段4行目 「主、ヤーウェは来られる」  →  「神である主は来られる」
同1304 ページ上段10行目  「主ヤーウェよ」  →  「神である主よ」
同1304 ページ上段13行目  「主ヤーウェよ」  →  「神である主よ」
 なお、今回の決定は、現行の『教会の祈り』と『典礼聖歌』で「ヤーウェ」を使用している箇所のみへの対応であり、ヘブライ語原文で神聖四字(YHWH)を使用している箇所全体(『朗読聖書』など)にわたっての検討は、上記の典礼書を改訂する際に日本カトリック司教協議会として検討いたします。

  今後、重版の際には、「ヤーウェ」の箇所を上記のように修正いたします。すでに使用中のものに関しては、上記の決定に基づいて各共同体で修正していただくようお願いいたします。

感謝と祈りのうちに

CBCJ08-78
2008年10月9日

日本カトリック司教協議会
会 長 岡田武夫




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