「船員の日」 メッセージ 2010年

教皇庁移住移動者司牧評議会は、毎年7月第2日曜日を「船員の日」として、船員のために祈る日と定めています。 ◆ゆりかごから墓場まで 石油、鋼鉄材料、車から食品、衣料品など生活に必要な物資の90%以上が船の輸出入に頼っていま […]

教皇庁移住移動者司牧評議会は、毎年7月第2日曜日を「船員の日」として、船員のために祈る日と定めています。

◆ゆりかごから墓場まで
石油、鋼鉄材料、車から食品、衣料品など生活に必要な物資の90%以上が船の輸出入に頼っています。私たちの食卓に並ぶ食べ物もそうです。いまや食卓も万国旗で飾られているのです。最近では墓石もほとんどが輸入に頼っています。私たちの生活はゆりかごから墓場まで船の輸出入に頼っているのです。
◆船員のことを思い起こしてください
生活のほとんどが輸出入、つまり船員たちの働きに頼っているにもかかわらず、わたしたちはほとんど船員のことを意識せずに生活しています。「船員の日」をきっかけに、船で働く船員たちのことを思い起こしてください。
◆危険な航海
船員はとても危険な状況に置かれています。航海中の病気やけがへの不安、嵐、海難事故…。船員は何ヶ月も航海を続けているために、家族と会う事もできず、家庭から遠くはなれて孤独のうちに働いています。家族の団らんや、ミサにも参加することができません。
◆港でのつかの間の憩い
船員にとってつかの間の港での停泊がオアシスです。必要なものを買い、家族と電話で話し、教会に行って祈る。船に司祭を招いてミサをすることもあります。そうしたことが船員のオアシスでのささやかな幸せです。
◆オアシスのサポートがAOSの役割です
そのオアシスをサポートするのがAOS(注)の活動です。船員と一緒に語り、一緒に祈る。そんな小さな出会いが船員には大きな喜びなのです。
◆船員訪問のすすめ
みなさんは病床訪問や一人暮らしの高齢者を訪問していますね。それと同じように、AOSのメンバーは船を訪問しています。その週の「聖書と典礼」や祈りのカードなどを持って。必要であれば司祭に連絡して船でのミサを手配します。皆さんの教会の近くの港でも船員訪問する人が男女を問わず必要です。
◆どれでも結構です。協力をお願いします

「船員の日」のミサのなかで、船員に感謝し、彼らの安全を祈り、彼らの家族の平安を祈って
ください。

  1. AOSで企画している「研修会」(ポスター参照)に参加し、AOSの活動を知ってください。
  2. AOSのメンバーと相談して、船員に配る小さなプレゼントを用意してください。
  3. AOSのメンバーのために祈ってください。そしてAOSを支える活動を広げてください。

2010年7月11日
日本カトリック難民移住移動者委員会
委員長 谷 大二

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