池長潤・司教協議会会長「日本のカトリック信者の皆様への呼びかけ」

日本のカトリック信者の皆様

  東北関東大震災発生から一週間がたちました。私たちは毎日、テレビや新聞の報道に接して、その惨状を目の当たりにし、ますます深く、災難に遭われた方の痛 みに悲しみを覚えます。福島原子力発電所の事故も重なって、今も、不自由な避難生活を続けておられ、中には家族を失われたり、その安否もわからずに過ごし ていらっしゃる方々が大勢おられることも、いたたまれない思いを持って見つめています。

 このような惨状の中から、再生と復興に向かう動きも出て参りました。しかし、食料や必要な物資を供給するという第一の緊急事 態にさえ、障害が多く、対応できないでいるのも事実です。行政からボランティアセンターも立ち上げられましたし、カトリック教会でも、仙台教区のサポート センターも始まり、カリタスジャパンと、やはり仙台教区による募金要請も皆様に届けられました。私たちに出来る範囲で具体的に支援をする事が望まれます。

 被災者のための祈りや犠牲も必要です。皆様と一致して祈るため、次のような祈りを作りましたので、唱えてくだされば幸いです。

祈り

あわれみ深い神さま、あなたはどんな時にも私たちから離れることな く、喜びや悲しみを共にして下さいます。今回の大震災によって苦しむ人々のためにあなたの助けと励ましを与えて下さい。私たちもその人たちのために犠牲を ささげ、祈り続けます。そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災で亡くなられたすべての人々があなたのもとで安らかに憩う ことができますように。母であるマリアさま、どうか私たちのためにお祈りください。
主キリストによって。アーメン。

※上記の祈りには訂正版が公開されました。(2011.04.23)
「東日本大震災被災者のための祈り」訂正のお願い

  「今、困難な状態に置かれているすべての被災者の方々に寄り添うことを約束します。亡くなった方々のために祈り、悲しみのうちにあるそのご家族と友人の皆 様を神が祝福し、力と慰めを与えてくださいますように」とメッセージを送って下さった教皇様に心を合わせて、私たちも一致して祈りと支援に励みましょう。

2011年3月18日
日本カトリック司教協議会会長
大阪大司教 レオ池長 潤

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