第26回ワールドユースデー・マドリード大会(2011年8月16日~21日)に際して与えられる特別免償に関する教皇庁内赦院教令

教皇庁内赦院は、8月11日、第26回ワールドユースデー・マドリード大会(2011年8月16日~21日)に際して与えられる特別免償についての教令を発布しました。この教令は、ワールドユースデーの開催を機会に、定められた条件を満たした者に免償を与えることを定めたものです。以下は教令の全訳です(原文はラテン語)。
 免償とは、罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるしです。キリスト信者はふさわしい心がまえを有し、一定の条件を果たすとき、教会の助けによってこれを獲得します。免償は、罪のために負わされる有限の罰からの解放が部分的であるか全体的であるかによって、部分免償および全免償とに分けられます(教会法992~993条、『カトリック教会のカテキズム』1471、『カトリック教会の教え』220~221頁参照)。

  「第26回ワールドユースデー」にあたり、巡礼の心をもってマドリードに集まる信者に全免償が与えられる。地上のどこにいても、この集会の霊的な目的と、良好な結果のために祈るすべての者も部分免償を得ることができる。

 最近、教皇庁内赦院に、マドリード大司教またスペイン司教協議会会長のアントニオ・マリア・ロウコ・バレラ枢機卿より、若者たちが「第26回ワールドユースデー」から望ましい聖化の実りを得られるようにしてほしいという、願い出がなされた。「第26回ワールドユースデー」はスペインの首都マドリードで、この8月16日から21日まで開催される。テーマは「イエス・キリストに根を下ろして造り上げられ、信仰をしっかり守りなさい」(コロサイ2・7参照)である。

 教皇庁内赦院はこのことを教皇に報告し、教皇の意向に従い、本教令をもって、以下のように免償の恵みを与える特別な権限を付与された。

  「第26回ワールドユースデー」マドリード大会中に行われる、閉会式を含めた典礼ないし霊的行事に敬虔に参加するキリスト信者は全免償を与えられる。ただしそのために、ゆるしの秘跡を受け、心から痛悔し、聖体を拝領し、教皇の意向のために祈らなければならない。

 上記大会開催中にどこにいても、痛悔の心をもち、青年が愛に引き寄せられ、生涯を通して福音を告げ知らせる力を与えられるよう、神である聖霊に祈りをささげるキリスト信者に、部分免償が与えられる。

 すべてのキリスト信者が容易にこの天からの恵みにあずかることができるために、告白を聴く正当な権能を与えられた司祭は、進んで、また寛大な心で、信者を受け入れ、「ワールドユースデー」の成功のために公に祈るよう信者に勧めなければならない。

 この教令は今回の行事についてのみ効力を発する。対立する規定類がある場合、本規定が優先する。

 ローマ、教皇庁内赦院事務局にて、
 主の受肉から2011年8月2日、「ポルティウンクラ」の記念日

内赦院院長
 フォルトゥナート・バルデッリ枢機卿
事務局長、メタ名義司教
 ジャンフランコ・ジロッティ
   (コンベンツアル聖フランシスコ会)

PAGE TOP