反・脱原発の3人に 第7回アロイジオ賞(名古屋)

カトリック教会の原発廃止への活動(カトリック新聞より) (カトリック新聞2012年7月1日付より)  名古屋教区正義と平和委員会(委員長・竹谷基神父/神言修道会)は、第7回アロイジオ賞に、反原発・脱原発に取り組んできた3 […]

カトリック教会の原発廃止への活動(カトリック新聞より)

(カトリック新聞2012年7月1日付より)
 名古屋教区正義と平和委員会(委員長・竹谷基神父/神言修道会)は、第7回アロイジオ賞に、反原発・脱原発に取り組んできた3人を選び、6月16日、名古屋市の膳棚教会で表彰式を行った=写真。アロイジオ賞は、故アロイジオ相馬信夫司教の功績を記念し、名古屋教区内の五つの県で、平和と人権を守るための地道な草の根活動を続けている個人や団体を表彰するもの。
 今回の受賞者は敦賀市民の太田和子さん、小浜市議会議員の池尾正彦さん、敦賀市議会議員の今大地(こんだいじ)晴美さん。3人とも、日本で最も多く原子力発電所がある福井県で、それぞれの運動に取り組んできた。名古屋正義と平和委員会は3人を、「『反原発』『生命と人権の尊重』の働きに勇気と希望を与える先駆者」であるとしている。
 太田さんは、生活者の立場から50年近く地元の自然保護、反原発を訴えてきた。原発建設のために犠牲となったおびただしい動植物にも思いを寄せ、署名活動や要望書提出、講演会など、さまざまな機会を通じて尽力している。
 池尾さんは早くから脱原発を訴え、小浜市議会議長として脱原発の決議を全会一致での決定に導いた。小浜市と隣接するおおい町にある大飯原発の再稼働にも反対し続けている。
 今大地さんは、市議会議員になる以前から市の貴重な自然環境である「中池見湿地」の保全に取り組み、ラムサール条約の登録を勝ち取った。同市議会が原子力政策の堅持を求める意見書を可決していく中、自らのがんとも闘いながら脱原発を貫いている。

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