「高山右近に学ぶ信仰者の生き方」-溝部脩司教の講演会-

東京教区豊多摩北宣教協力体は、信仰年の行事の一つとして、豊島教会(豊島区)を会場に、上記をテーマとする溝部脩司教の講演会を4月20日(日)11:00から開催しました。

この講演会には、豊多摩北宣教協力体の豊島、志村、北町、板橋の各教会などから約100人が参加。ジュリア祭の地、神津島村の役場の職員、列聖列福特別委員会の委員も駆けつけるなど盛大でした。
溝部司教は、とくに荒木村重事件での高山右近に焦点を当て、「もはや人間の思惑ではどうしようもない状況に直面したとき、神にすべてを委ねる解決法を選んだ右近の姿を紹介しました。その中で、とくに強調されたのは、荒木村重と織田信長の後ろにある神の手に自分を委ね、自分を完全に捨てる右近の生き方です。」
参加者の一人は「武士は戦って潔く死ぬことを最高の道と心得ていたと思う。しかし、高山右近はそのようには考えなかった。可能な限り損害を少なくして、平和な交渉により、最少の被害で事を乗り切るという理に適った平和主義の考えの持ち主であることに感動しました。」との感想を話しました。
またある司祭は、「黙想会のお話のようで本当によかった。是非、黙想指導にまた来ていただきたい」と話すなど、溝部司教の講演にはその深い霊性がにじみ出ており、聴衆に深い感動を与えました。

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