第28回WYD(ワールドユースデー)リオデジャネイロ大会(2013年7月22日~29日)に際して与えられる特別免償に関する教皇庁内赦院教令

教皇庁内赦院は、7月9日、第28回WYD(ワールドユースデー)リオデジャネイロ大会(2013年7月22日~29日)に際して与えられる特別免償についての教令を発布しました。この教令は、WYD(ワールドユースデー)の開催を機会に、定められた条件を満たした人に免償を与えることを定めたものです。以下は教令の全訳です(原文はラテン語)。
免償とは、罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるしです。キリスト信者はふさわしい心がまえを有し、一定の条件を果たすとき、教会の助けによってこれを獲得します。免償は、罪のために負わされる有限の罰からの解放が部分的であるか全体的であるかによって、部分免償および全免償とに分けられます(教会法992~993条、『カトリック教会のカテキズム』1471、『カトリック教会の教え』220~221頁参照)。

リオデジャネイロ
教令

 信仰年の中で開催される第28回WYD(ワールドユースデー)リオデジャネイロ大会に際して免償が与えられる。

 教皇フランシスコは、教皇ベネディクト十六世が示した信仰年の霊的目的と心を合わせつつ、「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ28・19参照)をテーマとして、来たる7月22日から29日までリオデジャネイロで開催される「第28回WYD(ワールドユースデー)」から、若者が所期の聖化の実りを得ることができることを望まれる。そこで教皇は、6月3日に行った以下に示した内赦院院長の枢機卿との謁見において、わたしたちの主イエス・キリストと聖なるおとめマリアとすべての聖人の聖化の宝と教会の母としての気遣いを示しつつ、ふさわしい準備のできたすべての若者と信者が、以下のように免償の恵みを受けることができることを認めた。

a 通常の条件(ゆるしの秘跡と聖体拝領を受け、教皇の意向を唱えること)のもとに、真に悔い改め、痛悔の心をもち、リオデジャネイロで開催される聖なる儀式や霊的なわざに敬虔に参加するキリスト信者に、一日一回、全免償が与えられる。これは死者のための祈願により、亡くなった信者の霊魂にも適用される。

 正当な理由で上記のことができなくても、同じ霊的、秘跡的、また祈りの条件を果たすキリスト信者に全免償が与えられる。ただしその際、教皇に対する子としての従順の心をもち、テレビ、ラジオを通じて、あるいは、つねに敬虔な意向のもとで、新しいソーシャルメディアを通じて、上記の儀式や霊的行事に霊的に参加しなければならない。

b キリスト信者は、上記大会開催中どこにいても、少なくとも痛悔の心をもち、神に熱心に祈り、終わりに、WYD(ワールドユースデー)の公式の祈りを唱え、「アパレシーダの聖母」の称号をもってブラジルの元后としてあがめられる聖なるおとめマリアと他の大会の保護者と執り成しの聖人に、若者が信仰において強められ、聖なる生活へと導かれるよう祈るなら、毎回、部分免償が与えられる。

 さらに、信者がこの天からの恵みに容易にあずかることができるために、ゆるしの秘跡を執行する権能を正式に認められた司祭は、進んで寛大な心をもってこの秘跡を執行し、信者に対してWYD(ワールドユースデー)の成功を祈る公式の祈りを示さなければならない。

 この教令は今回の行事についてのみ効力を発する。対立する規定類がある場合、本規定が優先する。

 ローマ、教皇庁内赦院事務局にて、
 主の受肉から2013年6月24日、洗礼者聖ヨハネの誕生の祭日

内赦院長
 マヌエル・モンテネイロ・デ・カストロ枢機卿
内赦執行官
 クルシストフ・ニキエル

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