教皇フランシスコ、2014年8月15日「お告げの祈り」でのことば 韓国への司牧訪問

8月15日、韓国を司牧訪問中の教皇フランシスコは、テジョンのワールドカップ競技場で聖母被昇天のミサを司式しました。そして、競技場を埋め尽くす大勢の信者と共に「お告げの祈り」をささげました。以下は祈りの前に教皇が述べたこと […]

8月15日、韓国を司牧訪問中の教皇フランシスコは、テジョンのワールドカップ競技場で聖母被昇天のミサを司式しました。そして、競技場を埋め尽くす大勢の信者と共に「お告げの祈り」をささげました。以下は祈りの前に教皇が述べたことばの全訳です。

――

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん、こんにちは。

 このミサを終えるにあたり、わたしたちはもう一度、天の元后であるマリアに心を向けます。そして、自分の喜びと悲しみと希望のすべてをマリアにささげます。

 フェリー船セウォル号沈没のすべての犠牲者、そして国全体を大きく揺るがしたこの事故によって苦しみ続ける人々を、とりわけマリアにゆだねます。主がご自分の平安のうちに犠牲者を迎え入れ、悲しんでいる人々を慰め、兄弟姉妹を助けるために懸命に活動している人々をこれからも支えてくださいますように。韓国の全国民が悲しみを共にしたこの悲劇的な事故を通して、共通善のために共に連帯する決意が確認されますように。

 そして、苦しんでいるすべての人々、とりわけ病者、貧しい人々、正当な仕事につけずにいる人々をいつくしんでくださるようマリアに願い求めます。

 最後に、韓国の人々が解放を祝うこの日にあたり、この素晴らしい国とその国民を見守ってくださるようマリアに願い求めます。そして、アジアのあらゆる国からここに集まった若者すべてをマリアの保護にゆだねます。いつくしみ深い神の計画のもとに、彼らが平和な世界の夜明けを喜びのうちに告げる人となりますように。

PAGE TOP