「よりよい世界」の実現に向けて 教皇フランシスコは、今年のメッセージのテーマを、「移住者と難民、よりよい世界へ」としました。世界は今、これまでにない形で相互に依存し関わりあっていますが、このことは同時に、多くの移住者や […]
「よりよい世界」の実現に向けて
教皇フランシスコは、今年のメッセージのテーマを、「移住者と難民、よりよい世界へ」としました。世界は今、これまでにない形で相互に依存し関わりあっていますが、このことは同時に、多くの移住者や難民を生むことにつながっています。どのような形であっても、彼らには「一人ひとりの人間が尊厳ある中心的な存在であることが守られ、促され」なければなりません。ところが、実際にはそれとは程遠い現実の中で、多くの人は苦しい状況に置かれています。
教皇は、「より良い世界」は、争いや格差を生む「より多く持つ」競争によってではなく、一人ひとりがより良く存在することのできる世界を目指すことによって実現すると指摘します。
2013年度、日本は3,000人を超える難民申請者に対して、わずか6人を認めただけでした。「出会いと受け入れの文化が拒絶の文化にとって代わるときこそ、よりよい世界が訪れるのです」という教皇の呼びかけに、日本こそ率先して応える必要があります。私たち教会も祈りと行動を持って、「受け入れと出会いの文化」の作り手となりましょう。