教皇フランシスコ、2014年10月5日「お告げの祈り」でのことば 臨時シノドス開会にあたって

10月5日、教皇フランシスコは、サンピエトロ大聖堂で世界代表司教会議(シノドス)第3回臨時総会の開会ミサを行った後、サンピエトロ広場に集まった大勢の信者とともに、教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」をささげました。また、 […]

10月5日、教皇フランシスコは、サンピエトロ大聖堂で世界代表司教会議(シノドス)第3回臨時総会の開会ミサを行った後、サンピエトロ広場に集まった大勢の信者とともに、教皇公邸書斎の窓から「お告げの祈り」をささげました。また、パウロ会の創立100周年を記念して、何千冊もの聖書がパウロ会によって用意され、参加者に配られました。以下は祈りの前に教皇が述べたことばの全訳です。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん、こんにちは。

 今朝、サンピエトロ大聖堂でミサが行われ、臨時シノドスが開会しました。世界中から集まったシノドス参加司教と私は、2週間の会期中、祈りによって強められながら「福音宣教との関連から見た家庭の司牧的問題」というテーマについて集中的に討議を重ねます。

 今日の福音では、主に選ばれた民を象徴するブドウ園の話が示されます。ブドウ園と同じように、人々は温かい心配りを必要としています。忍耐深く、誠実な愛情が必要なのです。神はそのようにわたしたちに働きかけておられます。そして、わたしたち司牧者にも同じことが求められています。家庭に配慮することも、神の国で豊かに実をむすぶ主のぶどう園で働くことの一環なのです(マタイ21・33-43)。

 しかし、家庭が信頼と希望をもってよい道を歩むためには、みことばによって育まれることが必要です。幸運なことに、パウロ会の兄弟姉妹たちが今日、この広場で聖書を大量配布したいと申し出てきました。パウロ会の皆さんに感謝しましょう。この配布は、コミュニケーションの偉大な使徒である福者ヤコブ・アルベリオーネによる同会の創立100周年を記念して行われます。ですから、家庭に関するシノドスが開会される今日、パウロ会の助けを得て「1家庭に1冊の聖書」が配られるのです。「わたしの家にはもう、2、3冊の聖書があるのですが」。それはどこにしまい込まれていますか。聖書は本棚に並べるものではなく、毎日、手に取って読むものです。一人でも、配偶者、両親、子どもたちと一緒にでもかまいません。毎夜、とりわけ主日には、聖書を読んでください。こうして家庭は、みことばの光と力のもとに育まれ、歩みを進めるのです。

 皆さん、おとめマリアの母なる取り次ぎを祈り求め、シノドスの働きを支えてください。わたしたちは今、ポンペイの巡礼所にいる皆さんと霊的に結ばれ、ロザリオの聖母に伝統的な嘆願の祈りを捧げます。マリアが家庭と全世界に平和をもたらしてくださいますように。

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