2014年日韓司教交流会 開かれる

ことしの日韓司教交流会は、11月11日から13日まで、韓国・ソウル市内のホテルなどを会場に開かれました。日本から16司教、韓国から23司教が参加し、その他、両国司教協議会の事務局担当者らも加わっています。1996年に始ま […]

IF ことしの日韓司教交流会は、11月11日から13日まで、韓国・ソウル市内のホテルなどを会場に開かれました。日本から16司教、韓国から23司教が参加し、その他、両国司教協議会の事務局担当者らも加わっています。1996年に始まり、両国もちまわりで毎年開かれる同交流会は今回で20回目。「国家主義を超える福音的生活-『地上の平和』~『福音の喜び』へ」をテーマに、共に分かち合う日々を過ごしました。

去る10月に韓国司教協議会の新会長に任命されたばかりの、キムヒジュン大司教(クァンジュ<光州>教区)のあいさつで、交流会は始まりました。ユキョンチョン補佐司教(ソウル教区)が「歴代教皇の平和についての教え」と題し、また、日本から同行した、上智大学グローバル・コンサーン研究所の中野晃一所長が「東アジアの平和のための務めと課題」と題して講演し、司教たちは平和についての理解を深めました。

IF最終日に発表された「合同メッセージ」で司教たちは、近年のアジア情勢は「各国でナショナリズムが高揚し、軍事的緊張も高まっている」との認識を表明。「日韓の司教たちは、…日本と韓国の間だけでなく、アジアと世界の平和に対する共同責任を強く認識している」と強調して、今後とも、両国司教団の友情のうちに、この務めに励むとの決意をあらためて表明しました。

2日目午後には、南北境界線近くにある「回心とあがないの教会」(=写真上)と「平和一致センター」を訪問。また、交流会前日の10日には、オプショナルツアーとして、元従軍慰安婦の人たちが生活する「ナヌム(=分かち合い)の家」(=写真下)と、日本統治時代の抗日活動家、安重根(アンジュングン)の記念館を訪問しました。ナヌムの家では元慰安婦の女性たちの話に司教たちは耳を傾け、野外にある追悼碑に献花しました。

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