2014年司教のための社会問題研修会 開かれる=福島

日本カトリック社会司教委員会は、12月16日から18日まで、ことしの「司教のための社会問題研修会」を開催しました。福島県福島市と南相馬市を中心に、原発事故被災地と、そこで被災した人・働く人々を訪ねる研修会でした。参加した […]

2014bps_socialsem02日本カトリック社会司教委員会は、12月16日から18日まで、ことしの「司教のための社会問題研修会」を開催しました。福島県福島市と南相馬市を中心に、原発事故被災地と、そこで被災した人・働く人々を訪ねる研修会でした。参加したのは、全国16教区から11人の司教、社会司教委員会の秘書や中央協議会スタッフなど、総勢22人でした。
全体のコーディネーションを担当したのは、2011年の東日本大震災以来、この地域での復興支援の一翼を担っているカトリック東京ボランティアセンター(CTVC)

1日目は福島市内で、CTVCと司教団の復興支援「福島デスク」から福島の現状の説明を受け、また仮設訪問などの支援を続ける市内、松木町教会で(=写真上)、その活動や信者の人たち自身の被災体験に耳を傾けました。

2014bps_socialsem012日目は、バスで南相馬市へ移動。開通した国道6号線を南下し、福島第1原発横を通過して、事故処理の対応拠点となっている「Jヴィレッジ」を訪問しました。バスから降りることはできませんが、車内から事故を起こした原発の姿を見ることができます。南相馬市にある司教団のボランティア拠点「原町ベース」に戻る途中、津波被害後、放置されたままのJR富岡駅の慰霊碑で参加者は祈りをささげ(=写真右)、南相馬市小高区では被災したお寺の住職から当時の様子、現在の生活状況などをうかがいました。

最終日には、こうした体験を参加者で振り返り、まとめを行いました。今後、司教団が原発問題に対応していく際、今回の研修内容を生かしていくこととなります。

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