2015年日韓司教交流会 開かれる

第21回目を迎えたことしの「日韓司教交流会」は、11月10日から12日まで、横浜教区の山手教会などを会場に開かれました。韓国から22人の司教と司教協議会の6司祭が来日し、日本の15人の司教ほか、スタッフらが迎えました。今 […]

第21回目を迎えたことしの「日韓司教交流会」は、11月10日から12日まで、横浜教区の山手教会などを会場に開かれました。韓国から22人の司教と司教協議会の6司祭が来日し、日本の15人の司教ほか、スタッフらが迎えました。今回のテーマは、「戦後70年のあいだカトリック教会は社会の中でどのように福音を生きてきたか?」、使徒的勧告『福音の喜び』をもとに、両国教会の70年間を評価、反省しました。

1日目と2日目に、日韓両国からの講師が発題。小田武彦神父(大阪教区)は、「日本のカトリック教会は、社会の中で福音をどのように生きようとしてきたか」と題して講演し、キリシタン時代から第2次世界大戦前に至る、日本における宣教、社会との関わりを振り返り、さらに戦後、第2バチカン公会議を受け、日本社会の福音化のために歩んだ姿を概観しました。
韓国からは、ソウル教区の正義と平和委員会委員長を務めるパク・ドンホ神父(ソウル教区)が「『福音の喜び』を土台としたわたしたちの70年間に対する評価と反省」と題して発表しました。教皇フランシスコが現代教会に対し、「宣教の熱意の低下」「病んだ教会」などと厳しく批判し、教会全体の刷新を強く、切実に望んでいることを訴えました。ことしの教皇訪韓の際にも、朝鮮半島の平和、繁栄の中にある危機、貧しい人々との連帯などを呼び掛けたことも紹介しました。

2日目の午後に司教たちは、現地学習として、横須賀の米海軍基地を視察しました。軍港に面したホテルの展望レストランで基地全体を一望し、「海軍カレー」を食べ、その後、横須賀三笠教会に移動して、この横須賀米軍基地のある逗子市の市長を務めた、信者の澤光代さんの話を聞きました。澤さんは、池子弾薬庫跡地の返還を要求し続けたのですが、結局米軍の住宅となって現在に至っている経緯など、説明しました。

来年、本交流会は韓国で開催予定、場所は今後、担当者で決めていきます。

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