2月15日から18日まで、東京・江東区の日本カトリック会館で、2015年度「臨時司教総会」が開かれました。予定より1日早く終了した同総会には、全国16教区から15人の司教と1人の教区管理者、男女修道会の代表者と事務局スタ […]
2月15日から18日まで、東京・江東区の日本カトリック会館で、2015年度「臨時司教総会」が開かれました。予定より1日早く終了した同総会には、全国16教区から15人の司教と1人の教区管理者、男女修道会の代表者と事務局スタッフらが参加しました。
昨年秋の世界代表司教会議、今年はじめの国際聖体大会の報告などが行われたあと、「司祭不在のときの主日の集会祭儀」儀式書など、典礼に関する数点の議案、『カトリック新教会法典』の変更箇所の翻訳箇所などが承認されました。
かねてより準備が進められている、脱原発に関する文書の発行形態の大枠が話し合われ、日本カトリック司教協議会「日本のカトリック教会と脱原発」編纂委員会を編者とすることなど決定しました。引き続き、出版準備の作業が続けられます。また、先ごろ列福決定が発表された、ユスト高山右近の列福式を実施するための大綱も承認されました。現在、日程と場所について、教皇庁と調整が続けられています。
3年任期で務めている司教協議会の役員改選が行われ、新しい会長に高見三明大司教(長崎教区)、副会長に前田万葉大司教(大阪教区)、事務局担当司教に大塚喜直司教(京都教区)が選出されました。5人の常任司教委員も変更となります。変更時期はことし6月の司教総会からです。
そのほか、▼2016年度、カトリック中央協議会の予算書案が承認▼16年度以降の司教総会日程について、といった議題が取り扱われました。
17日(水)夕、司教たちは東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂に移動し、多くの司祭と共に、司教団による「いつくしみの特別聖年」ミサを行いました。700人ほどが参列し、この聖年をよりよく過ごすため、また2011年の東日本大震災の犠牲者のためにも、共に祈りました(写真右)。この日のミサ献金は、カリタスジャパンを通してシリア難民支援のために送られます。
なお、18日(木)朝、ポーランド・カトヴィツェ教区のヴィクトー・スクフォルツ大司教ら一行が、総会中の司教たちを表敬訪問しました。本年7月にワールド・ユース・デー(WYD)が開催されるポーランド・クラクフ教区の隣接教区の同大司教は、日本の司教らにWYDへの参加を呼びかけるなどしました。