第102回 世界難民移住移動者の日(2016年度) 委員長メッセージ

移住者と難民の現実は、私たちのあり方を問う  教皇フランシスコは、今年の難民移住移動者の日のテーマを、「わたしたちに問いかける移住者と難民、いつくしみの福音の応答」としました。  この背景には、2015年末時点で紛争や迫 […]

移住者と難民の現実は、私たちのあり方を問う


 教皇フランシスコは、今年の難民移住移動者の日のテーマを、「わたしたちに問いかける移住者と難民、いつくしみの福音の応答」としました。
 この背景には、2015年末時点で紛争や迫害を逃れ、家を追われた人の数が6530万人となり、UNHCRが統計を取り始めてから最多となった現実があります。
 教皇は、これはもはや「構造的な現実」であり、「今日、いつくしみの福音は以前にも増して良心を揺さぶり、他の人々の苦しみに慣れてしまわないように働きかけている」と指摘しています。
 また、移住者も受け入れ側の人々も、異なる文化の交わりで変化を求められますが、それを「真の発展を阻むものとしてではなく、人間的、社会的、霊的な真の成長をもたらす機会として受け止める」ようにも促しています。
 すべての人が世界のどこにあっても、そこが「自分の家」であり、人類家族の一人として共に生きられるよう祈りましょう。

2016年9月25日
日本カトリック難民移住移動者委員会
委員長 松浦 悟郎

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